目次
1 魯迅と同時代人(周作人とエフタリオーティス―背景としてのテオクリトス牧歌とギリシア神話;「意境」と「越境」―「いかに書くか」をめぐる魯迅と聞一多 ほか)
2 文芸市場の成熟と文学空間の変容(近代中国におけるマスツーリズムの黎明―倹徳儲蓄会を中心として;民国期の「文学青年」イメージをめぐって―郁達夫と沈従文を中心に ほか)
3 文学の系譜をたどって(台湾文学における魯迅―「孔乙己」と郭松〓(ふん)「雪盲」
日常を求める虚無僧―高橋和巳と竹内好・武田泰淳、及び吉川幸次郎 ほか)
4 加速する文学と映像の交渉(中国映画における女子大生の宿舎文化―八〇年代以降を中心に;「そっくりさん」映画の時代―中国語圏における岩井俊二『Love Letter』 ほか)