内容説明
「五四」だけが、新文学であり「モダニティ」なのか。清末小説の豊穣な作品群(花柳小説、侠義公案小説、暴露小説、サイエンス・ファンタジーなど)を読み解き、中国文学史上で「抑圧」されてきた清末小説の再評価と、「五四」新文学一辺倒だった中国近代(モダン)文学史を再考する試み。
目次
第1章 抑圧されたモダニティ
第2章 悪を誨える―花柳小説
第3章 空虚な正義―侠義公案小説
第4章 卑屈なカーニヴァル―グロテスクな暴露小説
第5章 混乱した地平線―サイエンス・ファンタジー
第6章 回帰―同時代の中国小説および清末の先例
著者等紹介
王徳威[オウトクイ]
1954年生まれ。台湾大学外文系卒業、ウィスコンシン大学マディソン校にて比較文学の博士号を取得、現在はハーバード大学東アジア言語・文明学科エドワード・C.ヘンダーソン講座教授、比較文学科教授。台湾・中央研究院院士。専門は中国文学、比較文学理論・批評
神谷まり子[カミヤマリコ]
東京都立大学大学院博士課程満期退学。博士(文学)。現在、日本大学文理学部准教授。専門は中国近現代文学、清末民初小説
上原かおり[ウエハラカオリ]
首都大学東京大学院博士課程満期退学。現在、首都大学東京客員研究員。専門は中国現当代文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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