内容説明
黒と筆と紙。黒と白だけのシンプルな手法で文字表現を芸術さらには哲学の域にまで高めた中国書道。現在の中国でもなお、人々の心を捉えて離さない書道芸術。その全体像をわかりやすく紹介する。
目次
書道―中国文化の至宝
漢字の特性
甲骨文と金文
隷書とその後継
文房四宝
線―筆力の美
結構―構成の美
布置―全体の美
書外の技量
感情の表出
才識の表白
情緒―酒神と草書
書道と中国人の伝統的精神文化
父と子―時代の書を率いる
唐の「偉大な功労者」二人
趣意を重んじる三人の大家
近代の維新と現代の光輝
世界に広がる中国書道
著者等紹介
陳廷祐[チンテイユウ]
1926年生。1949年上海曁南大学外国語学科卒。1952‐1974年『人民中国』と『北京週報』の記者、編集者を経たのちに商務印書館の編審となる。中国書法家協会会員、中国全国美学学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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