出版社内容情報
古来中国人が内に抱いてきた、「気」的身体、「気」的自然、「気」に対する信念といった宗教的信仰に焦点をあてた論文34篇を収録。
内容説明
黄帝内経医学は一言でいえば、五臓の「気」の過不足のない状態(平)を健康だとする考えである。しかしながら、人間の身体や生命は「運動」するものとして捉えられるべきである。黄帝内経医学から運動する身体、生命という、いわばdynamicに身体を捉えるという視点は出てくるのかどうか。
目次
1 身体(テクストの身体化―読書行為史の一素描;荀子言語論の身体論的射程―類の自然内在性と約の間主観的ゲーム性 ほか)
2 自然(道家の「自然」;帛書『刑徳』小考 ほか)
3 信仰(早期蜀文化における日月神崇拝初探;金文中の廟制に関する研究の一般的な見解と問題点 ほか)
4 思想の諸相(『論語』不日如之何章の解釈をめぐって;『荘子』における「真」と「性」と「情」―一般語義と思想の言語 ほか)