内容説明
海上自衛隊の潜水艦艦長から、同隊幹部学校教官を経て防衛大学校に教鞭をとり、一貫して戦略・リーダーシップに関する教育・研究に携った著者が、現代における「統率」の在り様を説く。
目次
第1章 間違った「統率者」イメージ(統率とは;「戦国武将論」の功罪;失敗した統率者;統率者はオールマイティではない)
第2章 統率者なき集団(統率教育不在の学校教育;統率者は組織が創る;日米海軍の統率教育)
第3章 統率能力を養成するには(生得の統率能力;心理学・行動科学的側面からの養成法;統率のための価値基準)
第4章 統率者の心構え(集団のとらえ方;状況判断のむずかしさ;「個」と「衆」と「組織」のはざまに;責任を下に押しつけるな)
第5章 被統率者に対する態度(命令は「依頼」ではない;有理という不服従はない;「多様性」という名の電車;「このユビにとまら」ない)
第6章 戦いに臨んで(統率者にとっての「戦い」とは;戦う前の統率者の戦略;殺戮なきビジネス時代の統率力;戦史にみる戦略的思考―明治維新と日本の近代)
第7章 統率者の自己啓発(統率者の「自啓」と「自発」;統率者としてのパーソナリティ;統率者としての能力;だれか統率者を見たか)
付 統率者教育用「教科書」の概要
参考図書