内容説明
アイヌ民族にとって海は開かれた大地であった。アイヌ民族の生活史をたどり、環境、開発、少数民族の権利とはなにかを考えてみよう。
目次
第1部 故郷に国境なし―アイヌ民族の交易活動(「開港」の自由;異民族交易;和人交易―「南方交易ルート」;交易戦争の開始)
第2部 河川と森林 その生命の故郷―アイヌ民族の経済社会(「少数者」;アイヌ社会の生活史;生活圏の経済と環境―コタンとポロチセの役割;生産圏の組織と権力―河川と山野の利用観;調整圏の役割と構造―交易と市場)
第3部 アイヌモシリの慟哭―アイヌ民族と経済侵略(「開発難民」;生態系と巨大開発―「開発難民」としてのアイヌ民族;近代化と民族絶滅政策―「救済」とエスノサイド)