内容説明
民衆儀礼からシンハラ・タミル間のエスニック紛争を見る。祭りと社会変動との関連を考察しながら見えてきたのは、西欧モデルの「発展」と国づくりを追求すればするほど、民族間の矛盾が深まり、国家分裂の危機が進行している事実である。
目次
第1章 背景(高地シンハラ社会;シンハラ仏教とパッティニ信仰 ほか)
第2章 演舞場へ(ソカリ一座;悪霊祓いとしてのソカリ ほか)
第3章 シンハラ社会と異人(社会変動と異人、カリスマ;高地シンハラ社会の内と外 ほか)
第4章 ソカリとシンハラ、タミル抗争(シンハラ、タミル関係の変遷;ナショナリズムの展開 ほか)
むすび―象徴行為と社会変動