出版社内容情報
“競争”から“共創”へ。ロイヤルティ・マネジメントを越えた新しい概念「ブランド消費はマーケティングを越えて」をひとつの体系として提示する。
内容説明
本書は、ブランド・ロイヤルティを超えた新たな概念「ブランド消費はマーケティングを超えて」をブランド論のひとつの体系として示すこととなる。
目次
第1章 ブランド・ロイヤルティ・マネジメントを超えて
第2章 ブランド・マーケティング論の変遷
第3章 実践ブランド論考
第4章 ブランドを消費する生活者像
第5章 体験消費とブランド消費
第6章 ブランドが彩る世界
第7章 ブランド・プラニング&ブランド・ビルディング
第8章 ブランドが地球を廻る
著者等紹介
和田充夫[ワダミツオ]
1944年生まれ。1967年慶応義塾大学経済学部卒業。1977年米国ペンシルバニア大学経営学部大学院博士号取得。現在、慶応義塾大学大学院経営管理研究科教授。慶応義塾大学ビジネス・スクール教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
taming_sfc
2
02年出版ながら、今日でも地域ブランド化の論文で参照されるので読んでみた。本書の概念的な貢献は、ブランド価値を、基本価値(製品の必要条件)、便宜価値(便利さ・楽しさ)のみならず感覚価値(五感に訴求する価値)、観念価値(意味論や解釈論の世界での製品価値)にまで拡張して説明可能性を増したことにある。そして、地域ブランド化の文脈に感覚価値・観念価値を持ち込み、地域コミュニティおよび地域ネットワークの関係性の充実が備わると「住みたい地域」として地域がブランド化される(p.197)とされる。事例が多くて読みやすい。2015/08/23