出版社内容情報
成功といわれながら、実際には巨額の貿易黒字と執拗な経済摩擦を生んだ戦後日本の経済政策。それら経済政策の誤算を、産業別に多くのエピソードを交えながら歴史的理論的に究明する。
内容説明
巨額の貿易黒字と執拗な経済摩擦を生んだ日本型経済政策の誤算を歴史的理論的に究明、五五年体制崩壊後の経済政策のあり方を問う。
目次
第1章 日本人と市場
第2章 貿易資本自由化政策がつくった市場閉鎖性
第3章 加工貿易政策のもたらした貿易黒字体質
第4章 昭和戦時体制の一環であった産業政策
第5章 産業政策の誤解に満ちた虚構性
第6章 農業保護政策のマヤカシの論理
第7章 銀行政策の生んだサムライ・バンキング
第8章 消費者の利益に反した流通消費者政策
第9章 外国人労働者のずるい受入政策
第10章 地域振興政策の大きな失敗と無駄