出版社内容情報
語りへの気づき・創発の意義を示し、より生きた語りを捉えるストーリーテリング研究の進展に貢献したボージェ。組織内の語りを活かす「語る組織」を論じたボージェの本邦初の翻訳。
内容説明
ナラティブ(首尾一貫性のある求心的な「物語」)とは異なる、ストーリー(多声的で分散的で断片的で遠心的な「語り」)とアンテナラティブ(物語・言葉になる前の賭けのような思惑・思い)を独自に概念規定したボージェはポストモダンと批判的マネジメント研究の視座から、ストーリーテリング研究の進展に大きく貢献した。生の現場の語り・騙りが創発する語る組織の基本理論と方法論がここに明らかになる。
目次
第1部 語る組織の複雑性(システム思考から複雑性思考へ;いかに語りの対話主義は創発を生み出すか;語る組織おける集合的記憶の類型)
第2部 語る組織の戦略(ポリフォニー的戦略の語り;文体論的戦略の語り;時空間的戦略の語り;建築術的戦略の語り;ポリプ的戦略の語り)
第3部 語る組織へのコンサルティング(語る組織へのコンサルティング;語る組織への超組織開発コンサルティング)
第4部 語りの方法(テクストを超えて生の現場の語りの方法へ;ソクラテス式語りシンポジウムに招待されたのは誰か?)
著者等紹介
高橋正泰[タカハシマサヤス]
東京富士大学大学院客員教授、光産業創成大学院大学客員教授、明治大学研究・知財戦略機構客員研究員、学習院大学経済・経営研究所客員所員、昭和女子大学現代ビジネス研究所特別研究員。明治大学大学院経営学研究科博士後期課程単位取得、博士(経営学)
増田靖[マスダヤスシ]
光産業創成大学院大学光産業創成研究科教授。埼玉大学大学院経済科学研究科博士後期課程修了、博士(経済学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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