出版社内容情報
近年注目される「ステークホルダー資本主義」を体現する日本発のグローバル企業・YKK。同社の精神「善の巡環」に基づく独自の経営の仕組みについて、国際経営学の視点から分析。
内容説明
世界最大のファスナー企業・YKKの経営マインドを探る。「他人の利益を図らずして自らの繁栄はない」…創業から続く「善の巡環」の精神は、「ステークホルダー資本主義」を体現していた!
目次
今、なぜYKK経営なのか―株主資本主義とステークホルダー資本主義を巡って
ファスナーの出会いと吉田忠雄の挑戦
ファスナーのルーツとYKKの国際競争力
事業概況と独自の経営体制
グローバル事業展開への道のり
グローバルR&D体制
トップの国際マインドと人財育成
建材事業への進出―ファスナーを超えるYKK AP
YKKの「食」への挑戦
黒部から世界へ
YKKから学ぶもの
著者等紹介
高橋浩夫[タカハシヒロオ]
白〓大学名誉教授、中央大学博士。多国籍企業学会・日本経営倫理学会名誉会員ほか研究領域、多国籍企業論、国際経営論、経営倫理(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Go Extreme
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株主資本主義とステークホルダー資本主義: 全員参加のYKK経営 善の巡還 ファスナーの出会いと吉田忠雄の挑戦: 古谷商店での学び 創業の東京から黒部へ ファスナーのルーツと国際競争力: 製品特性 種類と用途 市場 事業概況と独自の経営体制: 事業部制→機能別組織体制 一貫生産と工機事業 グローバル事業展開への道のり: 世界5極体制と地域統括会社 グローバルR&D体制: 次世代を見据えた技術戦略への挑戦 トップの国際マインドと人財育成 建材事業進出 食への挑戦 黒部→世界 YKKから学ぶもの: 知の二面性2022/11/14
ストラスブール
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富山・黒部からグローバル企業へと成長したYKKの経営戦略をまとめた一冊。創業者の吉田忠雄氏が感銘を受けたアメリカの鉄鋼王カーネギーが語った、他人の利益を図らずして自らの繁栄はないという言葉を実践するYKKグループの経営理念である”善の巡環”。従業員、取引先を含めた全ての関係者に利益を還元して幸せにすることが自らの繁栄につながるという考え方は、近江商人の三方よしに通じる企業のあるべき姿だと改めて感じました。自分自身も今後意識して残りの社会人生活を頑張っていこうと思いました。2025/02/22
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