内容説明
「社歌」とは、自分たちと自分たちの属する組織のある種のセルフアイデンティティー(自画像)を体現させたものである。本書にもう1つの副題をつけるとすれば、「社歌の経営社会学」となるだろう。(本書「はしがき」より)
目次
序論 社歌の時代
第1章 軍歌と社歌
第2章 社歌と規格
第3章 社歌と産業
第4章 社歌と企業
第5章 社歌と組織
終章 社歌の終焉
著者等紹介
寺岡寛[テラオカヒロシ]
1951年神戸市生まれ。中京大学経営学部教授、経済学博士(京都大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kenitirokikuti
7
副題「もうひとつの日本企業史」▲と図書館にてざっと読んだ。社歌と題しているが、近代の流行歌の誕生から稿を起こしており、軍歌、唱歌、革命歌、工場歌、校歌、イメージソング、CMソングなど広く眺めている。あの手の歌が似たり寄ったりなのは、そもそもかつて北原白秋&山田耕筰が量産したものだから、という身もふたもない事情があるそうな。本書は2017年刊行と新しく、オールド企業でも歌詞カードを配らないと斉唱できなくなっている、という例を挙げている。最近はCMソングすらあやしいもんな。2018/02/03
maqiso
1
唱歌を背景に校歌や工場歌とともに生まれた社歌が、敗戦や高度経済成長やグローバル化によって変わっていったのが見える。内容は面白いが、話題が整理されてないのと日本語として変な文が多いのが残念。2019/03/24