内容説明
英領マラヤのゴム栽培会社を多国籍企業として取り上げ、法的に独立した1社のレベルだけでなく、複数のゴム栽培会社によって形成されるクラスター・レベルの議論も行うことによって、それぞれ、アメリカ多国籍企業のプロトタイプの階層制組織との差異、および、市場と階層制組織の中間組織としての特徴を論じる。
目次
序章 本書の課題と方法
第1章 英領マラヤにおけるゴム栽培会社の発展とイギリス商社
第2章 J.‐F.Hennartによるフリースタンディング・カンパニーの理論モデルの適用
第3章 M.Cassonによるフリースタンディング・カンパニーの理論モデルの適用
第4章 ゴム栽培会社の資本調達と本社機能
第5章 ゴム栽培会社のクラスター形成の契機―ゴム栽培会社の発起と証券引受
第6章 中小AHのクラスター
第7章 C型クラスターにおける資金的資源の取引―AHとゴム栽培会社のクラスターの事例
終章 結論
著者等紹介
猿渡啓子[サルワタリケイコ]
1984年一橋大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。2013年一橋大学博士(社会学)。現在、東北大学大学院経済学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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