内容説明
複雑化する組織現象に対する複眼的な研究アプローチ。社会科学の言語論的転回へ。ポストモダン的な視座のもと、伝統的経営学への批判的視点とナラティヴやストーリーテリング、レトリックやメタファー、会話分析や批判的ディスコース分析などの多様な研究アプローチを包含する、革新性をもった組織論の新しい研究領域。
目次
第1部 ディスコースの射程(対話―組織の生と死;ナラティヴ、ストーリー、テクスト;組織ディスコースとしての企業のレトリック;比喩、ディスコース、組織化)
第2部 方法とパースペクティヴ(組織の日常言語―相互行為分析、会話分析、そして言語行為連鎖分析;ディスコースとアイデンティティ;組織的ディスコースへの解釈主義的アプローチ;組織ディスコースにおけるマルチレベル、マルチメソッドアプローチ;組織ディスコースを研究するということ:研究者コンテクストの重要性;ディスコース、パワー、そしてイデオロギー:批判的アプローチをひもとく;ディスコースの脱構築)
第3部 ディスコースと組織化(ジェンダー、ディコスース、そして組織―転換する関係性のフレーミング;ディスコースとパワー;組織文化とディスコース;道具、技術と組織の相互行為:「作業現場研究」の出現;組織ディスコースとニューメディア:実践パースペクティヴ;グローバル化のディスコースとディスコースのグローバル化)
第4部 補論(ディスコースへの転回;会話へのバイアス―組織において言説的に行為すること;組織ディスコースに関する実在の把握)
著者等紹介
高橋正泰[タカハシマサヤス]
明治大学経営学部教授、博士(経営学)明治大学。専門領域は経営学、経営組織論、組織行動論、経営管理論
清宮徹[キヨミヤトオル]
西南学院大学文学部准教授、Ph.D.(Communication)Michigan State University。専門領域は組織コミュニケーション論、クリティカル・マネジメント・スタディーズ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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