出版社内容情報
1980年代から1994年のドイツ鉄道株式会社発足にいたる一連の鉄道改革が「不完全な民営化」であったことを詳細に分析し、日本のJRの現状に再検討を迫る。
内容説明
本書は、ドイツの鉄道改革について、不完全な民営化という基本的分析視角から、わが国の国鉄改革=分割・民営化との比較を通じて、出現の背景とその特徴を分析しようとしたものである。
目次
序章 課題設定と分析視角
第1章 西ドイツの公企業の歴史と民営化前の現状
第2章 西ドイツにおける80年代の民営化の特徴
第3章 ドイツ統一と90年代の民営化
第4章 ドイツ連邦鉄道の成立とその制度的特徴
第5章 国民経済におけるドイツ連邦鉄道の役割の推移
第6章 80年代のドイツ連邦鉄道の経営改革と挫折
第7章 EC市場統合とドイツ統一の中のドイツ鉄道
第8章 鉄道改革の実施―不完全な民営化とその意味