出版社内容情報
複式簿記は会計の信頼性を高めるために生まれ、会計の原点は信頼性を担保することにある。信頼性がどのように形成・保証されるのかを論究し、会計と倫理の関係性を明らかにする。
内容説明
倫理は会計学を救えるか?複式簿記は信頼性確保のため公正証書に代わって誕生した。信頼性は法や基準によって守られ、法や基準は倫理観によって担保され、倫理観は教育によって培われる。本書では会計を巡る法規制・倫理・教育のあり方を論究した。
目次
序章 歴史が教える会計の役割
第1章 複式簿記における信頼と倫理
第2章 環境破壊と資本主義下の会計学
第3章 岐路に立つ現代会計学
第4章 会計における倫理の重要性
第5章 倫理は会計を救えるか
第6章 会計倫理と会計教育
終章 法と倫理と教育と
著者等紹介
渡邉泉[ワタナベイズミ]
1943年神戸市に誕生。関西学院大学商学研究科博士課程満期退学後、大阪経済大学専任講師、助教授、教授を経て、日本会計史学会会長、日本会計研究学会監事、大阪経済大学学長を歴任。現在:大阪経済大学名誉教授、商学博士。著書:『会計学の誕生―複式簿記が変えた世界』2017年岩波新書(日本簿記学会賞)他(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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