内容説明
長崎造船所(現在の三菱重工業株式会社長崎造船所)の原価計算の生成過程に関する実務研究。A.C.リトルトン著Accounting Evolution to 1900で展開された原価計算生成の三段階モデル(「商業簿記」の段階→「工業簿記」の段階→「原価計算」の段階)に従って、収集した長崎造船所の明治17年から大正10年までの各年度の貸借対照表と損益計算書の勘定科目の変遷を時系列的に追跡し、長崎造船所の原価計算が大正7年に生成したことを特定した。
目次
第1章 長崎造船所の原価計算生成史序説
第2章 「商業簿記」段階の原価算定と財産目録帳
第3章 「工業簿記」段階の原価算定と素価元帳
第4章 「原価計算」段階への過渡期の原価算定と工事別人工仕訳帳
第5章 「原価計算」段階の原価算定と原価精算書
補章 長崎造船所原価計算生成前史
著者等紹介
豊島義一[トヨシマヨシカズ]
1935年兵庫県生まれ。1959年神戸大学経営学部卒業。1968年神戸大学大学院経営学研究科博士課程単位修得。石巻専修大学教授、東北大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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