出版社内容情報
19世紀中期の4つの巨大鉄道会社をとりあげ、それぞれの鉄道会社の経営管理活動のために会計情報がいかに作成、利用されたかについて、当時の一次資料等にもとづいて検証する。
内容説明
本書の主題は、1830年代から1860年代にかけて、Alfred D.Chandler,Jr.の取り上げた4つのアメリカ巨大鉄道会社で展開された経営管理活動のために、会計情報がいかに作成・利用されたかを検証することである。その際、19世紀の巨大鉄道会社における経営管理活動に役立つ会計機能を「鉄道管理会計」、製造業を中心とした予算や標準原価計算を主軸として登場する現代的意味での管理会計機能を「現代管理会計」と規定し、「鉄道管理会計」が「現代管理会計」の原型として存在したことを、できる限り当時の一次資料に基づいて検証しようとしたものである。
目次
第1章 アメリカ鉄道管理会計生成史研究の意義と視座
第2章 アメリカ巨大鉄道会社の成立とその生成基盤
第3章 ウェスタン鉄道における会計情報の作成・利用
第4章 ボルティモア・オハイオ鉄道における会計情報の作成・利用
第5章 ニューヨーク・エリー鉄道における会計情報の作成・利用
第6章 ペンシルベニア鉄道における会計情報の作成・利用
終章 近代的経営管理組織の系譜とアメリカ鉄道管理会計の特徴
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