出版社内容情報
日本の会計が現在抱える問題点を指摘。さらに国別、機能別に会計の動向を明らかにするとともに、企業経営の多国籍化にともなって生じた企業会計上の個別問題を検討する。
内容説明
アメリカでは1960年代、日本およびヨーロッパ諸国では1970年代から、企業活動の多国籍化が活発化した。企業経営の多国籍化に伴い、企業会計は自国の市場における取引だけを対象とするものではなくなった。1980年代に入って、グローバルな視点で企業戦略を策定する必要がますます高まった。本書では、会計の国際的動向を視点に入れて、日本の会計が今後進むべき方向性を探る手がかりを提示することを目的とする。
目次
序論 日本財務会計(論)の現状と課題―国際的視野からのノート
第1部 国別会計の動向(会計の国際的類型化;アメリカ会計の動向―FASB概念フレームワークにおける利益観をめぐる展開 ほか)
第2部 機能別会計の動向(商法会計における保守主義の動向;時価主義会計の動向 ほか)
第3部 個別問題の動向(連結会計の動向―連結優位の戦略;税効果会計の動向 ほか)