出版社内容情報
シリーズ2作目では、神炉を利用する人間のさまざまな立場と考え方が、ノラの前に提示されていきます。そして、昔、神炉に頼るこ
とを拒否し、月の竜と契約を交わすことで土地と人びとを守り、地上にとどまった老いた魔女と、魔女の血をつぐ人びとと出会いま
す。どういう生き方を選ぶのか、その選択は正しいのか、まちがっているのか…ノラの旅は、大きな問いへの答えを探す旅へとなって
ゆくのです。
内容説明
一年じゅう雨が降る都でまるで祈りをささげるように神炉は雨にうたれていた。かつて魔女と竜が交わした大切なものを守るための契約。月見の塔でノラが見たものは…。出会う人びとの様々な思いを受け止めながら、黄金の心臓を探すノラたちの旅は続く。シリーズ第二幕。
著者等紹介
日向理恵子[ヒナタリエコ]
1984年兵庫県生まれ
吉田尚令[ヨシダヒサノリ]
1971年大阪府生まれ。絵本や書籍の挿画などを手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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へくとぱすかる
24
雨の都という言葉に引きずられたせいか、ノラの旅が一向によい方向に進んでいかないせいか、前半は暗い雰囲気に包まれていたと思う。物語の最大の謎は、神炉という名前の生き物。説明もなく物語に現れ、読みながら気になる存在だったが、徐々に明らかになっていくのは、人間に力あるいはエネルギーのようなものを与える反面、扱いが難しいらしいこと。それってまるで現代世界の……。さてノラは魔女としてリスペクトされるか嫌われるか、気が抜けない苦難の旅が続き、竜の伝説のある村でもピンチに陥る。そこに現れるのがまた厄介な人物。あぁまた。2025/11/24
coldsurgeon
6
いばらの髪をした魔女になり切れない少女ノラが、黄金の心臓を求めて、仲間たちを冒険を続ける第2巻。神炉という強大なエネルギーをもたらす存在が、何であるのか、気になって仕方がない。しかし、物語は続き、とうとう、3人の姉がノラを連れ戻しに、地上に舞い降りる。今後、どうなるのだろう。孫娘に渡して読ませるつもりだが、質問されても、物語の展開が読めきれず、答えられない気がしてきた。2024/10/30
kira
2
第1巻から時間をおいて2巻に手を出したので、ちょっと記憶がついていかないところもあったけれど、楽しく読めた。傷を負ったノラがたどり着いた雨が降る都には謎が隠されており…。猫人間(獣人)のタタンが大活躍!しかも…あの子が…2025/11/09
sayaka
2
次々にいろんな事がノラたちに降りかかる2巻、続きがとても気になります! 神炉は原子力かしら…。2024/08/13
希咲(きさ)
2
待ちに待った2巻!リンゴがどんどん人間らしく(魔女らしく!?)なっていくのが印象的です。リンゴの登場シーンはそんなに多くないのに、2巻の主人公はリンゴなのでは?と思うほど、重要な役割を果たしてくれました。いよいよ、次は最終巻。黄金の心臓は見つかるのか、ノラは自分と向き合い一人前の魔女になれるのか…とても楽しみにしています。2024/06/18
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