出版社内容情報
童話作家・民話研究家松谷みよ子の、若き日の心を綴った詩に高野玲子が銅版画を添えた詩集。 JLA選定
内容説明
輝きに満ちたみずみずしい言葉によるイメージ。若き日の心のゆらめきを詩につづった青春の軌跡。
目次
水仙
たそがれ
ありあけ
今日の雲は
無題
草むしり
夜明けの歌
りんご
無題
こころは〔ほか〕
著者等紹介
松谷みよ子[マツタニミヨコ]
1926年東京に生まれる。坪田譲治へ師事。1951年『貝になった子供』で第一回児童文学者協会児童文学新人賞。1956年頃より民話の探訪を始める。『竜の子太郎』で数々の賞を受ける
高野玲子[タカノレイコ]
北海道出身、1961年武蔵野美術大学洋画科卒。日本版画会、東京展会員。1964年頃から現在まで、毎年日本各地で個展を開く。ユーモラスな猫の絵で多くのファンがいる
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感想・レビュー
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花林糖
16
図書館で借り内容を確認後好みだったので購入し読了。松谷さんが19歳から25歳の頃に仙花紙のノートに記したもの。二十四の詩の中で特にお気に入りは「水仙」「たそがれ」「ポプラのなかで」「金いろの木の葉」「パンのうた」「雲」「冬の太陽」。2020/03/08
kaguyam
2
松谷みよ子さんと言えば好きな童話作家。特に戦争物の印象が強くて、読む度に胸がきゅっとするのですが、その方の詩集。 若い頃、要は戦時中~戦後に書かれたもの。 やっぱり胸がきゅっとする。背景の重さを思い知る。 そして、私はこの時代を生きた女性がやはり好きだ。 ぼうっとしたからだに 薔薇が散ってくるのよ ひんやりと 空はもう紺青だ2014/05/17