著者等紹介
岑龍[ツェンロン]
1957年広州生まれ。西安美術学院修士、中国美術家協会会員。幼いころから人類学者の父・岑家梧の影響を受け、中国の歴史や少数民族に関心をもち、現在は油絵制作のほか、絵本の創作にも情熱をもやす。油絵作品は国内で多くの賞を受賞。「売炭翁(炭売りのおじいさん)」は1989年中国第7回全国美展に入選、94年野間国際絵本原画コンクール奨励賞、「雷神」は2004年同コンクール銀賞を受賞
中由美子[ナカユミコ]
長崎市生まれ。日中児童文学美術交流センター理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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かおりんご
31
絵本。対象は高学年くらいから。平和なときだと国境を越えた友情が育まれるのに、戦争になると国の政策に翻弄されてしまう。仕方がないことなのかもしれないけれど、残された老母のことを思うと胸が締め付けられる。実話を元に描かれているので、心に突き刺さります。2017/05/14
ヒラP@ehon.gohon
29
あの戦争がなかったら、二人の男は日中の架け橋になっていたに違いない。 二人の間で交わした友情の誓いが、戦争によって壊れてしまいました。 静かな絵で淡々と語られる、著者の父親の一生は、苦学の上に留学して日本で知り合った友といるときが輝いていました。2016/07/23
ヒラP@ehon.gohon
25
【再読】今の大人たちに読んで欲しい絵本です2021/06/10
たまきら
25
素晴らしいシリーズです。今回は日本に留学し、素晴らしい時を過ごした中国の青年と、彼を愛した日本の家族のおはなしです。国と民のちがい。多くの矛盾を、中国の人はしっかりと把握したうえで生き残ってきた歴史があるからこそたくましいのかなあ…と思う時があります。最近読んだアレン・セイさんの本とおなじ、静かに揺さぶられる読後感です。2018/03/28
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
23
日・中・韓 平和絵本シリーズ 戦争により引き裂かれた二人の青年。日本に留学し学んでいた青年は、日本人の青年とその母によって、友情と愛情を育んでいた。けれども戦争が起こり祖国へ帰る彼、「戦争がおわったら、桜nさくころに会おう」という約束をして…。著者の父親の実話からうまれた絵本。 【SDGs17 パートナーシップで目標を達成しよう(外国文化・外国の人・外国との交流、協力)】2021/07/08