出版社内容情報
ここはとある日本の町、「大根古(おおねこ)町」。ある日、小学4年生の遠矢は幼なじみ・真理恵のたのみをことわれず、オンボロ屋敷のふしぎな猫じゃらしをとってしまう。実はその猫じゃらしは、街の猫たちが大切に大切に育ててきた、特別な猫じゃらしだったのだ…。その夜、「つかまえたよ。さあ“おまざりさま”のところにいこう」とまっ黒な大猫が遠矢を連れにやってきた!町の猫たちが崇める「猫神“おまざりさま“」のさばきの前に引っ立てられた遠矢は、猫じゃらしを盗んだことをつぐなえ、と言い渡される。「おまざりさま」が気に入るであろう、「3つのおくりもの」を持ってくれば、ゆるしてくれるという。「おまざりさま」の呪いによって猫になった遠矢は、個性的な猫たちに助けられながら「3つのおくりもの」探しに奮闘する。そして、猫たちにとって価値のあるおくりものとは何なのかを知っていく……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
63
児童書。猫の宝ものを(それとは知らずに)盗んでしまった遠矢(とおや)は、猫神さまに呪いをかけられた。3つの贈り物をしなければ、永遠にネコの姿にされてしまうという。贈り物は、自分の力で手に入れたものでなければいけない。幼なじみの真理恵にも口答えできないへなちょこの遠矢は、無事に呪いを解くことができるのか▽イラストが『妖怪の子預かり屋』と同じ。いろんなネコがでてきて可愛い。シリーズ化してもいい感じ2020/12/14
ぽろん
32
児童書なので、サクッと読了。猫の大切な物は、取ってはいけない。でも、今回は、良い経験になったかな。2020/10/31
こゆ
21
猫好きな小3の子供と共読本。「銭天堂」で有名な廣嶋さんの児童書、3作目。猫たちが大事にしていたねこじゃらしを取ってしまった遠矢。猫神さまに呪いをかけられ、猫の姿にされてしまう。呪いを解くため、猫神さまに3つの贈り物をするよう命じられ、夜な夜な贈り物探しをすることにー。2度も欲しいものをぶんどった真理恵が諸悪の根源としか思えない。好きな男の子に構ってほしくての行動だとわかってはいてもイライラ。気の良い猫たちのキャラがいいね。息子は「屋台の鯉はいいの?あれは買ったことにならないの?」と気にしていた。2022/12/02
かな
16
猫神のおまざりさまへの贈り物の猫じゃらしを真理恵にそそのかされてというより脅されてとってしまったためにおまざりさまの呪いを受けることになった遠矢。猫たちが大切にしている物をとったという後ろめたさと後悔を胸に三つの贈り物を探すことに。本来、人の良い遠矢はおざなりさまのお気に入りに。そして猫の相談役になり次巻へ。廣嶋玲子さんの作品はさすがに安定していて面白いです。猫好きな人にはこのシリーズはたまらないのではないでしょうか。2021/08/10
武蔵野きつね
14
大切な人に本を薦められたら絶対読むよね?最近、娘も僕に渡してくるようになった。もちろん内容は子供向けだが娘がどんなシーンを読んでどう思ったかを聞くのが楽しい。2020/10/29