出版社内容情報
退院して大好きなつばさ園にくると、しゅんくんがかけてきた。歩行器をみて「てつだってやる」というしゅんくんに、わたしは「いらない」と強い声で言った。わたしは体を思うように動かすのが難しい。でも、歩行器があればみんなと歩ける。ある日、挑戦するしゅんくんの姿を見て、わたしもすべり台にのぼりたいと思った。わたしは、こくんって、うなずく。だいじょうぶ。きっとできる……。新しい一歩をふみだしたふたりの物語。
内容説明
わたしは、こくんって、おおきくうなずく―だいじょうぶ、きっとできる。あたらしいいっぽをふみだしたふたりのものがたり。
著者等紹介
村中李衣[ムラナカリエ]
1958年山口県生まれ。児童文学者、ノートルダム清心女子大学教授。小児病棟、老人保健施設などさまざまな場で絵本の読みあいを続け、その活動は海外にまでおよぶ。児童文学作品に、『おねいちゃん』(理論社、野間児童文芸賞)『チャーシューの月』(小峰書店、日本児童文学者協会賞)など多数ある
石川えりこ[イシカワエリコ]
1955年福岡県嘉麻市生まれ。九州造形短大デザイン科卒業後、デザイナーを経てイラストレーターとなる。絵本『ボタ山であそんだころ』(福音館書店)で講談社出版文化賞絵本賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
213
村中李衣・文、石川えりこ・絵。主人公のちさとは、身体を「自分の思うように動かすのが難しい」。それでも、ようやく退院して、つばさえん(こども園?)に戻れた。ちさとは、意志の強い子。「こくん」と決意したら、とにかくやり遂げる。ホールのステージに上がるのも、「こくん」と決意して。最後には滑り台に挑戦して…というお話。読んでいる方も励ましたくなる。絵だが、こども園にしては、遊具も子どもたちの様子もこども園ではなく、小学校みたいに見える。また、滑り台の上からの景色はデフォルメが過ぎるように思う。2025/11/24
シナモン
100
図書館本。病院を退院してつばさえんに戻ったちさと。足が不自由になり歩行器で生活する。なんでも手伝いたいこどもたちとできることは自分でしたいちさと。これはやれる、大丈夫!と思った時のサインが「こくん」と頷くこと。見守るという姿勢の大切さをしゅんくんに教わった気がします。深い一冊でした。2019/10/04
gtn
33
毎日何度も「こくん」と決意するちさとちゃん。頷くたびに、どんなことにも負けない人間になっていく。そんな頑張りを全て理解してくれるしゅん君。ちさとちゃんには、幸運にも自分を知る友がいる。2020/01/27
anne@灯れ松明の火
28
オンライン開催の「家の光 読書ボランティア養成講座」を視聴。村中さんの講演で使うとあり、借りてきて、予習。その後、村中さんご自身と協力者による読み合いを聞かせてもらった。絵本、読み聞かせの奥深さを痛感! 歩行器がないと歩けない ちさと。でも、何でも自分でできることはやりたい。やると決めた時、こくんと頷いて、行動開始。しゅんくんは、そんな姿をよく見て、さりげなく支えてくれる。前向きに生きる姿に胸が温かくなる。石川えりこさんの絵もとてもいい。2023/07/03
はるごん
26
2歳7ヶ月。「こくん」と頷いたら大丈夫のサイン。見守る事は難しいと知った。見守るしゅんくんに私も見守る事の大切さを教わった気がした。すぐに手を出して手伝ったり、私がやってしまったり、止めてしまうから。2019/12/04




