内容説明
―三郎、はせろ。はせろ。まだまだはせろ。そらまではせろ。馬と少女のはかない愛の物語。
著者等紹介
やえがしなおこ[ヤエガシナオコ]
大阪府生まれ。「びわの実ノート」(松谷みよ子責任編集)童話教室に学ぶ。『雪の林』(ポプラ社)で第15回椋鳩十児童文学賞、第23回新美南吉児童文学賞受賞
つかさおさむ[ツカサオサム]
司修。群馬県生まれ。画家、装幀家、作家として多彩な表現分野で活躍。数多くの文学作品の装画・装幀を手がける。絵本に『まちんと』(松谷みよ子・文/偕成社、ライプチヒ国際図書デザイン展金賞)、エッセイに『本の魔法』(白水社、第38回大佛次郎賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mntmt
21
涼しげな絵に惹かれました。和風だけど、モダンです。お話は民話です。2017/07/08
円舞曲
16
綺麗~。つつじの時期には想い出しそう。2015/05/02
あおい
14
母を亡くして悲しむあやは子馬を与えられた事で立ち直る。いつでも一緒のあやと子馬は次第に心を通わせるが…。絵がすごく美しくて切ないお話にあっている。特に花の絵が印象的。2018/05/22
ヒラP@ehon.gohon
11
【再読】大人のための絵本2024/08/15
遠い日
8
やえがしさんのお話の叙情もさることながら、これは司修さんの絵の力に負うところ大だと感じる。物語の世界を十全に作り上げている。あやと、愛しい馬の三郎との心の通いあいと、夢のような不思議なできごと。会いたくて会えぬ心がそうさせた切なさ。つつじの赤に秘められた愛の物語。2015/05/09