出版社内容情報
兵庫県豊岡市立ハチゴロウの戸島湿地。「生態系の見本市」と呼ばれるこの地での、野生復帰後のコウノトリとの共生をめざす取り組みを紹介し、生物多様性について考える。
絶滅した野生動物を飼育下で繁殖し、野生復帰させる取り組みの先駆けとして有名な兵庫県豊岡市のコウノトリ。
歴史的な放鳥から数年が経過し、コウノトリとの共生は新たな段階を迎えています。それは、増え続けるコウノトリのえさ場となる水辺の再生です。2009年に完成した人工湿地「ハチゴロウの戸島湿地」を中心にした人々の取り組みを紹介します。
小学3・4年~
目次
コウノトリはこんな鳥
野外からコウノトリが消えた理由―全国のようすと豊岡のようす
最後の生息地・豊岡盆地―なぜ、コウノトリはこの土地が好きか?
よみがえるコウノトリ
コウノトリを迎えるさまざまな取り組み
基地をいっぱいつくる
ハチゴロウが教えてくれた
コウノトリの餌場をつくる(1)「ハチゴロウの戸島湿地」ができるまで
「ハチゴロウの戸島湿地」のしくみを見てみよう
ハチゴロウの戸島湿地に集まる生きもの
湿地を管理する
湿地で学ぶ
コウノトリの餌場をつくる(2)放棄田の再生
湿地のネットワークづくり―ラムサール条約の登録に向けて
日本中にコウノトリやトキの基地をつくろう
人々とコウノトリ
著者等紹介
佐竹節夫[サタケセツオ]
1949年豊岡市生まれ。近畿大学卒業後、1972年に豊岡市役所に勤務。1990年からコウノトリ保護増殖事業の担当となり、以後、コウノトリの郷公園設置、コウノトリ野生復帰計画・コウノトリと共生するまちづくりに携わり、豊岡市立コウノトリ文化館長、コウノトリ共生課長等を歴任。2008年に市役所を退職し、コウノトリ湿地ネット副代表として湿地づくりの活動に専念している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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