出版社内容情報
ある秋の夜、お医者のずいとん先生の表の戸をトントンする者がいる。出てみると、一人の女がいて……。 SLA選定/JLA選定
内容説明
トン、トン、トン…。秋の夜、お医者のずいとん先生の家の戸をたたくものがいる。のぞくと、わかい女がたっていた。この女、じつは…。お医者ときつねのだましあい。―だまされたのはどっち。
著者等紹介
那須正幹[ナスマサモト]
1947年広島に生まれる。島根農科大学林学科卒業後、文筆生活にはいる。主な作品に「ぼくらの地図旅行」(福音館書店/絵本にっぽん賞)、「さぎ師たちの空」(ポプラ社/路傍の石文学賞)、「お江戸の百太郎 乙松、宙に舞う」(岩崎書店/日本児童文学者協会賞)、「絵で読む広島の原爆」(福音館書店/産経児童出版文化賞)、「ズッコケ三人組のバック・トゥ・ザ・フューチャー」(ポプラ社/野間児童文芸賞)など多数ある。「ズッコケ三人組」シリーズの功績によって巌谷小波文芸賞を受賞
長谷川義史[ハセガワヨシフミ]
1961年大阪に生まれる。グラフィックデザイナーを経て、イラストレーターになる。現在は絵本・児童図書を中心に活躍中。主な作品に「おたまさんのおかいさん」(解放出版社/講談社出版文化賞)などがある。TIS会員
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
つくよみ
45
図書館本:ちょっと欲の深い、町医者のずいとん先生。ある晩、急患の往診を頼まれて出かけてみると、そこは山の中の立派なお屋敷。治療後、薦められるままに屋敷に泊まり、次の朝目覚めると、そこは洞穴で?というお話。昨夜のお屋敷も病人も、実は狐が先生を化かしていたのだった。まんまと狐に騙されてしまった先生。吹っかけてやろうと思っていた治療費の変わりに、狐が人を化かす仕掛けを聞き出して・・・そこからは、人と狐の騙しあい。果たして軍配はどちらに挙がるのか?お話と絵が絶妙にマッチした作品だった。2013/11/23
かおりんご
43
読み聞かせ(242)ずいとん先生ときつねの騙しあいが面白かった。ところどころ分からない語彙があったけれど、楽しく聞けた。きつねの鳴き声を、子供たちに言わせると、ずいとん先生の悪巧みが伝わりやすい。2014/12/10
Willie the Wildcat
31
疑心暗鬼。騙し騙され、相手の心を探りあう。不信感の伝染は、人の世界も同じ。先生とキツネ。お気に入りのキツネが、どちらかと言えば良い役なのが嬉しい。(笑)絵は、日本昔話風の力強い水彩画。先生の表情が秀悦。人の心に潜む、暗い面・・・。笑顔まで少し不気味!蛇足だが、”たまねぎ”に何か意味があるのかなぁ・・・。2014/01/11
サルビア
18
前に読んだぼんぞうののぞきだまに題名が似ていたので手に取りました。こちらは、キツネとずいとん先生の化かし合いでした。ずいとん先生が結構悪賢くキツネをだまそうとするのですが、キツネの方が上をいっていましたね。2015/03/13
ume 改め saryo
18
イラストは長谷川義史さん!!(*^0^*)/ 最高ですね、このイラストは(*^0^*) だましだまされ やっぱり こちらが 一枚上手ですね(^^)2013/10/19