出版社内容情報
わらしこ保育園の園長は、ダンプみたいな男の人。子どもたちは海賊ごっこで園長を倒そうとします。 SLA選定
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
240
1978年の初版刊行なので、かれこれ半世紀を生き延びた絵本。さすがに、お話も子どもたちの遊び方も絵も古いが、それは今では失われた素朴さとして燦然と価値を主張している。この「失われたもの」は、日本の社会と文化がかつて持っていたものだ。そして、この絵本が読み続けられる限りは完全に喪失することからは免れている。子どもたちの遊び、海賊ごっこは、まさに「見立て」である。そして、小さな女の子が崖から飛び降りるなんて、それこそ非難を浴びかねない。でも、そこにあるのは電子ゲームの世界からは絶対に得られることのない⇒2025/06/29
mug
50
『おしいれのぼうけん』の作者さんが描く、 “集団のあそびの中で 成長していく 子どもたちの姿を描いたロングセラー絵本” 「こわいんだもーん」が口ぐせの さくらが、 みんなで遊びを決めて 作戦を立てて 力を合わせて行く中で成長していく。 さくらの姿を見ていると、 勇気を出して挑戦してみようかな、と いう気持ちになれるのが良い😊 子どもたちの主体性を大事にする ダンプ園長も 素敵だったなぁ。2022/10/04
ヒラP@ehon.gohon
31
今どきこんな保育園なんてないだろうと思いつつ、園長先生と子どもたちの、いきいきとした攻防に熱いものを感じました。 子どもたちは汗水ながして、一所懸命考えて、冒険しながら成長していくのですね。 100ページを越える大作ですが、躍動感に満ち溢れています。2022/09/16
浅葱@
29
何度読んでも変わらない面白さ。さくらの成長に胸のすく思いがする。ダンプえんちょうが子どもたちを挑発しつつ見守る様子にあたたかさを感じる。自然の中でのびのびと遊んで育つ物語は、わらしこ保育園の実話から。2014/06/09
anne@灯れ松明の火
24
「本の力」を読み、気になって。隣町で。保育園の子どもたちが、園長先生と一緒に、真剣勝負で遊ぶ姿が、文章と絵で、生き生きと描かれている。読んだ子どもたちは、「こんな保育園に行きたい」と思うだろうなあ。2021/09/23