出版社内容情報
お昼寝前に、ミニカーのとりっこでけんかをしたさとしとあきらは、先生に叱られておしいれに入れられてしまいます。そこで出会ったのは、地下の世界に住む恐ろしいねずみばあさんでした。
ふたりをやっつけようと、追いかけてくるねずみばあさん。でも、さとしとあきらは決してあきらめません。手をつないで走りつづけます―。
・第21回青少年読読書感想文全国コンクール・小学校低学年(1~2年生)向け課題図書(1975年度)
3歳~
80ページものボリュームがありながら、かけぬけるように展開するふたりの大冒険。1974年の刊行以来多くの子どもたちが夢中になり、版を重ねてきました。このたび日本の創作絵本の中では数少ない累計200万部を超える作品となりました。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
244
暗い押入れの涼しさと静けさに、別世界を感じていた懐かしさ。その先にある果てのない世界を想像したことはあるだろうか。…ねずみばあさんに会いにきたのかい。ふっふっふ。逃げられると思ったのかい。…あの頃は素直に謝れなかったのに、なぜ今は受け止められるのでしょう。世間に揉まれて少しずつでも成長して、本当にいろんな人がいることを知る。それぞれに個性があり、気持ちに触れるほどに相手を思いやり、また経験を重ねて少しずつ大人になっていく。あの夜に暗闇を2人で駆け抜けた思い出が、きっと優しさと強さを育んでいくことでしょう。2022/06/25
seacalf
173
三鷹の森ジブリ美術館で出会った一冊。館内にあるカフェ「麦わらぼうし」は昼時ともなると1時間半待ちの大人気ぶり。カフェデッキには待ち人用に絵本がたっぷりと用意されている。猛烈に大好きだったこの本をまさかジブリ美術館で読むことになるとは!登場人物のさとしとあきらのように自分も保育園時代に読み聞かせて貰った以来。ページを開いた途端、記憶に残っている絵の数々に数十年ぶりに出会う。言うまでもなく多くの人に愛されてきたロングセラーだが、この本のおかげで想像力が飛躍的に高まったのは言うまでもない。幸せな読書時間だった。2018/11/05
HIRO1970
166
子供の頃に読みました。最高の名作です。2004/01/01
らったった
149
77頁。絵本にしては結構な頁数です。不思議です。絵本はいつも懐かしい場所へ連れてってくれます。子供の頃読んだ絵本です。とても怖いイメージがありました。子供の頃の記憶を確かなものにするというのは、大事なことのように僕は思います(*^^*)2013/05/15
しゅわ
122
【図書館】某所でみつけた“夏休みに親子で読みたいオススメ冒険絵本リスト”より。保育園で何度注意されても言うことを聞かない子供が押し入れに入れられて…その奥に広がる街で大冒険する物語。チビも一緒によみながら「どうなるんだろう?」とワクワク・ドキドキしたみたいです。さとしとあきらがおしいれのなかで戦い、成長している間に、おしおきをしてしまった先生も葛藤するところが良いですね♪2014/08/08