出版社内容情報
なまけものの菊三郎は、山も畑も売りつくして、とうとうかじかざわを売ることに。ところが…。
内容説明
蛙の一種かじかがなまけものの菊三郎のところへきて、屏風の絵に。伊豆の昔話をもとにした絵本。
著者等紹介
川崎大治[カワサキダイジ]
1902年北海道に生まれる。早稲田大学在学中より創作に携わり、新しい児童文学をめざして子どもとの深いふれあいの中からユニークな作品を数多く生んだ。また、戦前より紙芝居の推進活動に取り組み、多くの作品を発表、第一回高橋五山賞を受賞している。1980年没
太田大八[オオタダイハチ]
1918年長崎県に生まれる。多摩美術大学卒業後、長年にわたり絵本の分野で活躍している。小学館絵画賞、絵本にっぽん賞、国際アンデルセン賞優良作品賞など多くの賞を受賞
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かおりんご
37
読み聞かせ(147)たまには昔話を読み聞かせ。表現が難しかったかな。分からないところは、補足しつつ。かじかのおかげで、なまけものが働き者になる話。2014/10/08
遠い日
7
民話の再話。怠け者の菊三郎の心を変えた、かじか蛙の恩返し譚。だいじな沢を守ってくれたお返しの屏風絵のみごとさ。かじかたちのおかげで働くことを覚えた菊三郎は、まっとうな生涯を手にすることができたのだ。一生を共に過ごした両者の、満たされた時間を思う時、幸せとは地道に自らが作りだすものだなぁとしみじみ思う。地の文の鄙びたことば運びの味わいも、すばらしかった。2014/11/27
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
5
読書会 テーマ【おはなし会の工夫】 ブックトークの1冊。2018/04/24
ヒラP@ehon.gohon
4
自分たちのすむ場所を売らずに残した恩返しに、かじかたちの 行った恩返しも不思議ですが、怠け者の菊三郎に財力があったことと、怠け心にも思いやりがあったことで、ちょっと変わった昔話だと思いました。 あまり類を見ない展開なだけに、読み聞かせにピッタリかも知れません。2015/06/05
紅花
4
民話らしい民話。しかも起承転結の「転」が2度もあるから面白い。2013/11/17
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