出版社内容情報
「クロスボーダーM&A」を特集。日本企業の海外企業買収が活発化している。M&Aによって企業価値向上を実現する方策を論じる。
少子高齢化による国内市場の成長機会に対する悲観的な見方や、リーマン・ショック以来の歴史的な円高傾向などを背景として、日本企業による海外企業買収の動きが活発化している。本特集では、クロスボーダーM&Aの効果を最大限に生かし、利益ある成長と企業価値向上を実現するには何が必要かを論じる。さらに、主要国の関連法制度や投資先国ごとの留意すべき点、パフォーマンスに関する実証分析などを交えて、日本企業のクロスボーダーM&Aの現状と課題を、事実とデータに基づいて冷静に分析する。特集編者は、日本のM&Aアドバイザリーの草分けであり、数々の大型M&Aを手がけてきた、佐山展生・GCAサヴィアングループ取締役。主な執筆者は、伊藤友則(一橋大学教授)、井上光太郎(東京工業大学教授)、棚橋元(森・濱田松本法律事務所パートナー弁護士)、知野雅彦(KPMG FAS代表取締役)、西村裕二(アクセンチュア エグゼクティブ・パートナー)。ビジネス・ケースではクラレとフェリカネットワークスを取り上げる。インタビュー・コーナーには、大型クロスボーダーM&Aを成功させた、JTの木村宏会長、ダイキン工業の井上礼之会長、NTTの鵜浦博夫社長が登場。
[特集論文1]日本のクロスボーダーM&Aの現状
大久保功 GCAサヴィアン株式会社 エグゼクティブディレクター
佐山展生 GCAサヴィアングループ株式会社 取締役
[特集論文2]クロスボーダーM&Aと経営
伊藤友則 一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授
[特集論文3]継続的に利益ある成長を実現するM&A
西村裕二 アクセンチュア執行役員兼経営コンサルティング本部 統括本部長
[特集論文4]クロスボーダーM&Aの実務上の留意事項
知野雅彦 KPMG FAS 代表取締役 パートナー ほか
[特集論文5]クロスボーダーM&Aの法制と実務上の諸論点
棚橋 元 森・濱田松本法律事務所 弁護士・ニューヨーク州弁護士 ほか
[特集論文6]検証:日本企業はクロスボーダーM&Aが本当に不得意なのか?
井上光太郎 東京工業大学大学院社会理工学研究科教授 ほか
[特別インタビュー]成功企業に学ぶ 経営トップの役割とは
木村 宏 日本たばこ産業株式会社 取締役会長
井上礼之 ダイキン工業株式会社 代表取締役会長兼CEO
[ビジネス・ケース]
クラレ──三位一体による顧客価値の創造
フェリカネットワークス──モバイルソリューション事業の展開
[経営を読み解くキーワード]書籍のデジタル化と出版の商慣習
[コラム]日本経営学のイノベーション
小川 進 神戸大学大学院経営学研究科教授
[連載]はじめてのビジネス・エコノミクス
柳川範之 東京大学大学院経済学研究科教授
[マネジメント・フォーラム]
クラウドの時代にユーザーから選ばれ続けるグローバル・ブランドをめざす
鵜浦博夫 日本電信電話株式会社 代表取締役社長
第12回 ポーター賞受賞企業に学ぶ
(以上)
【著者紹介】
一橋大学イノベーション研究センター(ヒトツバシダイガクイノベーションケンキュウセンター)
感想・レビュー
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Michi
速読おやじ