内容説明
国際化の尖兵・商社の現代史。世界から注目されている日本の総合商社が、この激動の昭和時代をどう乗り切ってきたか。商社マンとして60年を生きて来た著者の貴重な記録!
目次
1章 昭和初期の商社マン(三井物産に入社;鈴木商店倒産の悲劇;日本製粉との因縁)
2章 軍部ににらまれた物産(三井物産の「転向」;高橋亀吉氏の反論)
3章 中国での商社活動(北支に転勤する;物産を震憾させた山西事件)
4章 物産の解散と再出発(改組問題に取り組む;第一物産の発足)
5章 物産、商事の再興成る(物産大合同の遅れた理由;水曜会の誕生と活躍)
6章 高度成長期の商社活動(池田首相の思い出;木下産商の吸収)
7章 海外に雄飛する商社マン(日米財界人会議の成果;中国貿易への取り組み;鉄鉱石開発プロジェクト)
8章 10大商社時代の到来(グループの中核として;流通業への参入)
9章 二つのショックと商社批判(ニクソン・ショック;オイル・ショックの試練;安宅産業事件の衝撃;IJPCの悲劇)
10章 新しい時代の商社活動(商社“冬の時代”といわれて;世界平和の維持が大前提)