モノ造りでもインターネットでも勝てない日本が、再び世界を驚かせる方法―センサーネット構想

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モノ造りでもインターネットでも勝てない日本が、再び世界を驚かせる方法―センサーネット構想

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  • サイズ B6判/ページ数 234p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784492762240
  • NDC分類 501.22
  • Cコード C3034

出版社内容情報

インターネットを超えるビジネス機会はまだ創れる。国際競争の歴史を踏まえ日本再浮上シナリオを描く。経営幹部の構想力を鍛える。

■ 嫌になるほど圧倒的なアメリカのイノベーション。
  でも、虚心坦懐にその歴史に学べば、対抗策が見えてくる!

世界を席巻した「メイド・イン・ジャパン」。

あの圧倒的な存在感は完全に消えてなくなり、
モノ造りは新興諸国に、ネットの世界はアマゾンやグーグルを擁する
アメリカに、完全に押さえられてしまいました。

おいしいところは諸外国に奪われ、「メーカー」として、
ニッチな市場で生きていくしかないのか?

いや、そんなことはありません。

まだ世界に出て行くことはできます。

その構想を示すのが、本書です。

■IoTとも、インダストリー4.0とも違う、
次世代のコンセプトで 本当の日米逆転に挑む!

インターネットの世界では、ボトルネックは
情報を「ひきあわせる」ことにありますが、それを
追求していくと、プライバシーという問題に突き当たります。

このプライバシーの問題を解消しつつ、
インテリジェント・ソサエティの構築に
貢献する1つの方法が、センサーネットです。

日本は、センサーをつくる技術は世界に誇るものがあります。

必要なのは、それをどうつなげ、システム化し、
プラットフォームにもっていくか、という構想力です。

インテリジェント・ソサエティの到来を迎え、IoTとも、インダストリー4.0とも
違う、日本独自の構想をどう打ち出していくか。

その大きなヒントが、本書にあります。

まえがき――日本流ムーンショットを目指して

第1章 エリー運河とウォール・ストリート
 ――アメリカはこうして大英帝国を追い抜いた

第2章 大量生産の確立と決別
 ――アメリカはこうして独走態勢を築き上げた

第3章 価値観の転換と意志の力
 ――アメリカはこうして21世紀を呼び込んだ

第4章 センサーネットの可能性
 ――本当の日米逆転を構想する

第5章 企業の枠を取り払う
 ――新世界でのガバナンス

【著者紹介】
三品 和広(ミシナ カズヒロ)
神戸大学経営学部教授
1959年愛知県生まれ。82年一橋大学商学部卒業。84年一橋大学大学院商学研究科修士課程修了、89年ハーバード大学文理大学院企業経済学博士課程修了。同年ハーバード大学ビジネススクール助教授、北陸先端科学技術大学院大学知識科学研究科助教授等を経て、現在、神戸大学大学院経営学研究科教授。
著書:『戦略不全の論理』(東洋経済新報社、2004年、第45回エコノミスト賞、第21回組織学会高宮賞、第5回日経BP・BizTech図書賞受賞)『経営は十年にして成らず』(編著、東洋経済新報社、2005年)
『経営戦略を問いなおす』(ちくま新書、2006年)
『戦略不全の因果』(東洋経済新報社、2007年)
『戦略暴走』(東洋経済新報社、2010年)
『総合スーパーの興亡』(共著、東洋経済新報社、2011年)
『どうする? 日本企業』(東洋経済新報社、2011年)
『リ・インベンション』(共著,東洋経済新報社、2013年)
『経営戦略の実戦1 高収益事業の創り方』(東洋経済新報社、2015年)

内容説明

グーグル、アマゾン以後の世界で、日本企業がもう一度表舞台に出るために必要なこと。日米再逆転の戦略。IoTとも、インダストリー4.0とも違う、次世代のコンセプト。

目次

エリー運河とウォール・ストリート―アメリカはこうして大英帝国を追い抜いた(運命を分けた河;運命を分けた壁 ほか)
大量生産の確立と決別―アメリカはこうして独走体制を築き上げた(大量生産の源流;終わりの始まり ほか)
価値観の転換と意志の力―アメリカはこうして21世紀を呼び込んだ(ゲーム・チェンジャー;ニュー・フロンティア ほか)
センサーネットの可能性―本当の日米逆転を構想する(アメリカの先行投資;日本の挫折 ほか)
企業の枠を取り払う―新世界でのガバナンス(センサー事業の難所;センサーネットの公共性 ほか)

著者等紹介

三品和広[ミシナカズヒロ]
1959年愛知県生まれ。82年一橋大学商学部卒業。84年一橋大学大学院商学研究科修士課程修了、89年ハーバード大学文理大学院企業経済学博士課程修了。同年ハーバード大学ビジネススクール助教授、北陸先端科学技術大学院大学知識科学研究科助教授等を経て、神戸大学大学院経営学研究科教授。著書、『戦略不全の論理』(東洋経済新報社、2004年、第45回エコノミスト賞、第21回組織学会高宮賞、第5回日経BP・BizTech図書賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

5 よういち

95
20世紀末、世界で売れた日本製品は規模の経済で優位に立った。しかし、それはネットワークの経済にシフトしたアメリカ企業にとって代わられた。インターネットの草創期にユーザーを増やしたアメリカ企業は圧倒的優位に立っている。アメリカの築いたインターネットに乗る限り、日本は遥か後方から後追いを続けるしかない。インターネットの弱みはプライバシーの侵害にある。日本の進むべき道はセンサーを活用し、個人と関連付けない第2のネットワーク、センサーネットにあるとの提案◆日本の誇るセンサー技術の持って行き場はIoTじゃないんだ。2020/01/12

Kiyoshi Utsugi

21
タイトル長い〜😅 経営学者である神戸大学大学院教授の三品和広氏が、かなり技術よりな本を書かれていることにビックリしました。 IoTと言われている今の時代からすると、センサーネット構想そのものは、それほど驚く話ではないのですが、それよりもアメリカが巧みに競争の焦点をシフトさせてきたという話の方が自分にとっては驚きでした。 具体的には、最初の以下の三章が面白かった。😀 ・エリー運河とウォール・ストリート ・大量生産の確立と決別 ・価値観の転換と意志の力2020/07/31

Kentaro

3
ダイジェスト版からの要約 センサー事業の難しさを一言に集約するなら「センサーが部品事業では儲からない」に尽きる。最初の問題はセンサーの単価が安すぎる事だ。センサーの単価は平均して60セントをやや下回る。センサーの寿命は長い。道路に設置するようなセンサーは電池を交換するのに莫大な時間と費用がかかるため、一度設置したら10年程度は稼働し続ける必要がある。しかし、センサーネット上に流れる情報は、飛躍的に社会をインテリジェントにする。そこに起業のエネルギーが立ち向かうようになれば、それこそ社会革命となっていく。2018/04/10

くらーく

1
やはり三品教授の本は面白いなあ。エリー運河か。知らなかったな。確かに19世紀はイギリスの時代だったが、20世紀早々にアメリカの時代になった。後から振り返れば、広大な国土と増え続ける人口もあったのだろうけど、それだけではない理由が次々と。ほほう! それで、ところどころに出てくるのは、日本は物を作っていて良いのですか?との問い。で、センサーネットですが、概ね賛成。コンセプトはね。実現方法は未来の事なので分からない。天才的な事業者が現れると良いけど。それと、総務、経産、国交、防衛など組織の壁を取っ払えればねえ。2020/06/12

FW13

0
興味深く読み進めたが、本題よりアメリカのネットを中心とした歴史の記述が多く、拍子抜けした感はある。2017/06/21

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