出版社内容情報
はじめに
第1章 シェールガス革命とは何か――米国における開発の現状
1.1 シェールガス開発の背景と起源
1.2 エネルギー市場を一変させたシェールガス
1.2.1 存在感を増すシェールガス
1.2.2 米国のガス供給にもたらした変化
1.2.3 米国エネルギー市場の構造変革
1.2.4 これから世界の天然ガス市場に起こる5つの変化
1.3 シェールガスを実用化させた開発技術
1.4 加速するシェールガスへの生産シフト
1.4.1 バーネットにおけるシェールガス開発の成功
1.4.2 石油メジャーや商社もシェールガス開発へ参入
第2章 シェールガス争奪戦がはじまった――世界における開発の現状
2.1 カナダ――インフラ整備が課題も埋蔵量は豊富
2.1.1 カナダのシェールガスの特徴
2.1.2 シェールガス開発の課題
2.2 欧州――エネルギーの「脱ロシア化」は実現するか?
2.3 中国――米国を上回る世界最大級の埋蔵量
2.4 世界のシェールガス資源量を分析する
2.4.1 シェールガス大国になる可能性のある国
2.4.2 資源量評価の手法について
2.4.3 米国エネルギー情報局(EIA)の調査から見えてきた現実
第3章 シェールガス革命で変わる日本のエネルギー政策
3.1 ガス価格の日米格差はきわめて大きい
3.1.1 基本となる3つの世界の天然ガス価格指標
3.1.2 日米の天然ガスの価格差が大きい理由
3.2 福島原発事故で変わらざるを得なくなった日本のエネルギー問題
3.3 エネルギー論議のために必要な視点
3.4 主力になり得ない再生可能エネルギー
3.4.1 太陽光発電・風力発電などは主力にはなり得ない
3.4.2 生態系負荷も大きい再生可能エネルギー
3.4.3 人口稠密地域では再生エネルギー比率を高くできない
3.5 日本のエネルギー問題解決の方向性
3.5.1 真っ先に行うべきはエネルギー供給サイドの省エネ
3.5.2 天然ガスは化石燃料の中の優等生
3.5.3 脱原発なら天然ガス発電にシフトは必然
3.5.4 安定的かつ低コストでの調達が喫緊の課題
3.5.5 クリーン・コール・テクノロジー(CCT)にも期待
3.5.6 ガスコージェネレーションとガスコンバインドサイクルが本命
3.5.7 電力の適地適発
3.6 廃炉原発の隣に大型ガスコンバインド発電所を建設
3.7 電力の全量固定価格買い取り制度は愚策
第4章 シェールガス革命で生まれるビジネス
4.1 多岐にわたる天然ガスの利用法
4.2 天然ガスの火力発電・原料以外の有望な利用法
4.2.1 天然ガス自動車(NGV)
4.2.2 船舶用天然ガスエンジン
4.2.3 LNGロケットエンジンとGTLジェットエンジン
4.2.4 燃料電池による停電対策
4.2.5 太陽熱利用ガス給湯・空調システム
4.2.6 「ガス+太陽光」で売電量を増やせるマンション
4.3 シェールガス革命で拡大するビジネスとブルーオーシャン
4.3.1 着々と進むガス田権益の獲得とLNG輸出入インフラの整備
4.3.2 天然ガスパイプライン延伸の重要性
4.3.3 ガス発電所などのインフラ輸出
第5章 シェールガス普及が引き起こす外交、エネルギー革命
5.1 日本は交渉力強化と調達コスト引き下げが急務
5.2 天然ガス生産国の思惑
5.3 石油メジャーの動向、戦略
5.4 サウジアラビアの石油輸出量が減少中
5.5 米国の脱中東政策が及ぼす懸念
5.5.1 低下する米国エネルギーの中東依存
5.5.2 米国の政策と日本のエネルギー安全保障
5.6 日本が求められるガス調達戦略、石油・石炭とのリバランス
付論 シェールガス開発における環境問題と対策
付.1 シェールガス開発技術(水圧破砕)の環境に対する懸念
付.2 シェールガスの排出メカニズム
付.2.1 ガスリークは事実上ゼロ
付.3 フラクチャリング流体の問題点
付.3.1 シェールガス開発に用いるフラクチャリング流体の組成
付.3.2 大量に要するフラクチャリング用水とその確保
付.4 シェールガス開発における水処理の問題点
付.4.1 水処理の方法
付.4.2 フローバックをフラクチャリングに再利用するための水処理方法
付.5 フローバック処理技術の実際
付.5.1 蒸留法
付.5.2 逆浸透膜法
付.5.3 化学的処理
付.5.4 電気透析
付.6 期待される日本発の化学的フローバック処理方法
付.7 フローバックの性状
おわりに 天然ガスはエネルギーの救世主
参考文献
構成 吉田克己
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