内容説明
日本の製造業が儲けを損なう5つの理由。「日本ダメだ論」「ガラパゴス論」は本当か。気鋭のコンサルタントが斬る「日本製造業崩壊論」の真実。
目次
第1部 日本の製造業は儲かっていない、もっと儲けられる(利益率指標で見た日本の製造業は儲かっていない;日本の製造業が儲けを損なう課題)
第2部 日本の製造業が儲け続けるための方策(日本の製造業を縛る「ビジネスモデルの桎梏」;SCMやり直し、マネジメントがボトルネック!;いまだ存在する古臭い管理指標;製造業版「真実の瞬間」、顧客満足度調査は無意味?;空洞化する製造業;製造業が儲け続けるために)
第3部 儲け続けるための体制を築き始めた日本の製造業(儲け続けるための体制を築いた製造業のケース)
著者等紹介
石川和幸[イシカワカズユキ]
早稲田大学政経学部政治学科卒、筑波大学大学院経営学修士。アンダーセン・コンサルティング(現アクセンチュア)、日本総合研究所、等を経て、サステナビリティ・コンサルティング代表、インターネット・ビジネス・アプリケーションズ代表。専門は、ビジネスモデル構想、SCM構築導入、ERPシステム導入、管理指標導入、プロジェクトマネジメントなど(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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佐治駿河
35
SCMの専門の方がリーマンショック直後に書かれた書籍。ちょっと思っていた内容とは違いました。まず在庫過多の問題は書かれるまでもなく利益を毀損しているとはわかります。属人業務についても書かれていますが、確かにマニュアルには書けない部分もあることはわかっていますが、今の日本では多くの場合は無視されたような感じですね。終盤はアフターサービスの重要性もうたわれています。しかしながら現在のアップルやテスラを見るとアフターサービスなんて手厚くないですよね。やっぱりこの辺りが日本人と外国人の考えのちがいなのでしょうか?2025/04/18
まるたろう
1
在庫が利益をいかに毀損するかを認識し、真のSCMを確立する必要がある、アフターサービス、アフターパーツへ注力することの重要性、管理指標選定の重要性、ITガバナンスの必要性の4つがメイントピック。何れも納得性が高い。全ての製造業に効く単独の処方箋などあり得ず、各社の特性に応じた戦略を各々が考えざるを得ないのは勿論だが、立案に当たっての取っ掛かりとなる良書だと思う。2016/08/09
Takashi Shibayama
1
製造業にありがちな(日本以外も含め)サプライチェーンマネジメントの問題について書かれた本である。ジャストインタイムも、その会社だけをみるとジャストインタイムかもしれないが、部品供給会社には在庫がたくさんあり、単に供給会社に在庫を回しているだけといえる。「在庫」や管理会計上の「1個あたりの生産コスト」にとらわれると、全体を見失ってしまうことがあると指摘している。 作者は、大きなボトルネックとして、「現状は変えられない、変えてはいけないという思い込み」を上げる。現実を変える以前に思考内容が変わらなければ、現実2012/03/01
noritsugu
1
著者の専門である SCM の点から解説。「日本の製造業」特有の問題なのかなど良く分からない。SCM が導入されたとき日本では誤って導入されて他の国では正しく導入されたということなのか?それって変じゃ?と思ってしまう。結局、在庫ってどうすれば良いのか良く分からなくなった。(本書が悪いという意味ではなく)2010/07/27
masayasan
1
システム屋の視点で読ませてもらいました。SCMの考え方が読みやすく書いてあります。2010/01/13
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