内容説明
原油高騰は序幕に過ぎぬ―真の危機は“金属資源”だ!日本製造業の「生命線」を撃滅する国富争奪戦、その実態と進むべき道を示す。
目次
序章 生き返った恐竜―資源メジャーと喰らいつく中国
第1章 世界で囲い込みに狂奔する中国
第2章 メタル資源メジャーの実力
第3章 メタル資源開発の闇―Out of sight,out of mind
第4章 飢餓を呼ぶ世界のメタル消費
第5章 どうする?日本―歴史上三度目の資源危機
著者等紹介
谷口正次[タニグチマサツグ]
1938年東京都生まれ。1960年、九州工業大学鉱山工学科卒業。同年、小野田セメント(株)入社。87年、資源事業部長に就任、各種鉱物資源関係事業を手がける。93年、常務取締役に就任、環境事業を立ち上げる。96年、秩父小野田(株)専務取締役。98年、太平洋セメント(株)専務取締役(研究開発・資源事業担当・環境事業管掌)。現在、資源・環境ジャーナリスト(講演・執筆活動)。国際連合大学ゼロエミッション・フォーラム産業界ネットワーク代表理事。千葉商科大学大学院客員教授、専門は資源・環境論。オーストラリア、ニューカレドニアなど大規模金属鉱山の現場で年数回取材を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Kentaro
2
ダイジェスト版からの要約 資源の中でも、とりわけレアメタルの需給が極めて不安定だ。原因は、ハイテク機器の需要急増を背景に (1)世界の資源囲い込みに狂奔する中国、(2) 国際資源メジャーの寡占支配の進行、(3) 資源開発が行われる産出国の不安定要因である。高度経済成長を続ける中国は、世界の 25%のメタル資源を消費している。中国は、いまや世界最大の消費国になったが、一方では主要鉱物の国内埋蔵量でも世界に冠たる資源大国である。埋蔵量で世界最大のものとしては、レアアース、鉛、亜鉛、タングステン、スズ等がある。2018/07/25
002
0
メタルメジャーに匹敵する力を持った中国、そして既存から存在し、M and Aを繰り返して寡占化を進めて来たメタルメジャーを資源別、土地別に解説している。2013/04/02
もふもふ
0
中国の資源外交の脅威、資源メジャーたちの経営戦略、そして資源採掘に伴う環境破壊についてが主な内容。文章もくどくなく読みやすかった。2009/10/24
かちを
0
☆☆☆☆☆2016/03/01