内容説明
年下に片思いする文系女子、不倫に悩む美容マニア、元彼の披露宴スピーチを頼まれる広告代理店OL…。恋愛下手な彼女たちが訪れるのは、路地裏のセレクトショップ。不思議な魅力のオーナーと一緒に自分を変える運命の一着を探すうちに、誰もが強がりや諦めを捨て素直な気持ちと向き合っていく。繊細な大人たちの心模様を丁寧に綴った恋物語。
目次
あなたといたい、とひとりで平気、をいったりきたり。
悪い女ほど、清楚な服がよく似合う。
可愛くなりたいって思うのは、ひとりぼっちじゃないってこと。
ドレスコードは、花嫁未満の、わき役以上で。
好きは、片思い。似合うは、両思い。
著者等紹介
尾形真理子[オガタマリコ]
1978年東京都生まれ。2001年、博報堂に入社し、コピーライター、制作ディレクターとして活躍。LUMINE、資生堂、東京海上日動あんしん生命、TIFFANY&Co.、キリンビール、日産自動車などの広告を手がける。朝日広告賞グランプリ他受賞多数。10年に本作で小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
516
恋する女性は素敵だよね。そして恋する女性は綺麗になりますよね。そんな恋する女性をファッションでさらに綺麗にさせるショップの定員は魔法使いに見えました。恋して綺麗になっていく女性を応援したくなりますね。各編、最後の一文についつい唸りましたね。各編、読み終わるたびに、笑顔になれる作品でした。男女問わず素敵な恋愛ができますようにと祈りたくなりました。2018/12/13
ミカママ
415
そのタイトルからずっと読みたかったこちらを、ベストなタイミングで読めた。そうなのよ、洋服を買うだなんて、惚れたオトコはんのためだけに決まってるもの。中でも、『可愛くなりたいって思うのは、ひとりぼっちじゃないってこと。』は、付箋だらけになってしまった。「彼がいたから、キレイになりたいって思えた。おしゃれする楽しさも、恋する気持ちも、思い出した」。コピーライターがお初に書いたという小説、恋しているあなたはもとより、恋から遠ざかっているあなたも、ぜひ。2018/08/04
しゅら
337
ほっこりかわいい感じの恋愛がテーマの短編集。年下同僚男性への恋心の話がもう共感しまくりでした!やつらは「そういうつもりはないが親しみはある」という前提で、無邪気な笑顔で絡んでくる。いつまでも女心の中年女性は「え?何かあるの?」と勘違いをしてしまう。お互いの特性を知らないが故のすれ違い。痛い!恋したことある人なら絶対どこかに引っかかるはず!「九つも下の美濃田くんが、自分を女として見ているわけじゃない。それは、誰にも分け隔てのない彼の言動からわかる。それでもやっぱり、わたしは完全に恋愛の対象外なんだろうか。」2020/05/21
mae.dat
270
プロローグ+短文なタイトルの付いた5話短編+エピローグ。どんな服を着ると相手が喜ぶのか想像を巡らせながら服飾品の買い物をするのですね。儂はおじさん故感情移入する事は難しいですが、こんなにも考えて、想ってくれていたんだ等と思うと嬉しくもありますね。そんな事に無頓着であった事に少々の後ろめたさみたいなものも感じつつ。上手くいかなかった恋もありましたが、ラストには必ず前向きな一言の心情(?)、信条(?)が添えられるのね。恋する女性陣へのエールでもあるのかな。コピーライターさんらしい言葉の力感じさせて貰いました。2025/11/03
❁かな❁
254
読み終わって本を閉じる時にいくつになっても恋をするってやっぱり素敵だなぁって思いました♪渋谷区にある『Closet』というセレクトショップ。そこを訪れた女性達の5編の短編集。エピローグのお話とても素敵でじーんとして感動しました☆コピーライターとして活躍されている尾形真理子さんの小説家デビュー作!それぞれの女性が恋に悩んでいて色んな気持ちに共感できました♪このショップのカナメさんも同じように恋する女性で嬉しくなります♡人と違うのが個性ではなく自分らしいのが個性。自分をもっと好きになれる服が欲しくなりました♪2014/04/29




