出版社内容情報
金融工学の第一人者が書き下ろす最新金融技術の時流と本質。金融業務の競争力において技術的な要素はどこまで重要か。その現実と将来像を、学識豊かに論述する。
内容説明
悲観するな金融マン諸君!解決できない課題の多くは、世界の大多数の金融機関にとっても未解決である。多様で革新的な最新金融技術の実際と将来像を熱っぽくかつ学識豊かに書き下ろした待望の書。
目次
金融技術革命の概要
第1部 金融技術とは何か(金融技術とは何か;金融仲介業務の金融技術;デリバティブの金融技術;トレーディングの金融技術;投資・運用の金融技術 ほか)
第2部 日本の金融技術は遅れていない(金融体制・金融常識と金融技術;デリバティブの発展と今後の展開;金融技術の理論と実践の乖離;世界の金融機関トップの経営管理意識;変革期に必要とされる人材 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
手押し戦車
9
農耕民族と狩猟民族の違い。商業銀行は貸出金利がプラスである限り時間とともに利益が生じる。投資系銀行は取引が手数料が収益になり時間が敵にになる。金融の自由化や情報技術により農耕民族型金融の生存基盤が崩れて世界の情報を掴む商人の感覚を持たないと、自然の状況変化に抵抗する術の無く台風や干ばつの苦しさに耐え良い年が来るのを待つしかない。狩猟型金融が借金の輸出を行い日本があまり飛び付かなかった所は奇跡だった。狩猟に変身する前にリスク管理と忍耐を備えた攻撃と農耕民族の強みを取り入れた金融を目指した方が良さそうだ。2014/12/01