出版社内容情報
銀行融資に代わる新たな資金市場として社債への期待と関心は高まっている。規制的な市場からの脱却を急速に求められている市場の歴史、制度、改革の方向を示す。
内容説明
急速に拡大する市場の実態を明らかにする。間接金融から直接金融への大きなうねりの中で、その主柱となる社債市場の歴史、制度、展望を描く。
目次
序章 国内普通社債市場の変貌と課題
第1章 社債受託制度の歴史的変遷とその役割変化
第2章 金融制度改革と社債制度改革
第3章 銀行系証券子会社参入と社債市場の変貌
第4章 普通社債発行と銀行借入
第5章 社債デフォルトとディストレスト証券市場
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
TANAKANOKOUKI
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集めてるデータ量がハンパない!と思いました。そこからはt検定をしているわけではないが、示唆に富むデータが多数。1990年代半ばには、銀行借入→社債へのシフトが銀行系・非銀行系問わず、証券会社を通してそういった流れがあったんだな、と勉強になりました。 また、今までは96年の適債基準の撤廃が社債の広がりの1番のターニングポイントかと思ってましたがそうではなく、93年の商法改正による社債受託会社から社債管理会社への移行が、手数料引下げとなり、社債の広がりに繋がったことも大いに勉強になりました。2016/07/04