出版社内容情報
年金制度の危機に対応する現実的な処方箋として、公的介入をも含めた世代間所得分配=スライド調整を伴う限定された賦課方式への「穏やかな改革」を提唱する。
内容説明
限定された賦課方式の提案。年金制度の存続が危ぶまれるなか、公・私の役割を見直し、「所得スライド」に基づいて現役世代と年金受給世代のバランスをはかる。
目次
公的年金制度と高齢期の生活費の調達方法
積立方式と賦課方式の比較
積立方式と賦課方式の比較
わが国の公的年金制度を通した資金の流れ(1)国民年金特別会計・厚生保険特別会計
わが国の公的年金制度を通した資金の流れ(2)制度間調整と資産運用
公的年金制度の目的・機能・役割と昭和48年度改正
昭和60年度改正と平成6年度改正
高齢化の進展と今後の公的年金制度のあり方
現行社会保障制度に関する資金の流れと問題点
公私の役割分担に関する知識