デジタルエコノミーはいかにして道を誤るか―労働力余剰と人類の富

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  • サイズ B6判/ページ数 362p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784492654804
  • NDC分類 330.4
  • Cコード C3033

出版社内容情報

★英『エコノミスト』誌シニア・エディターが予測する働き方の未来!
★大部分が自動化され、高学歴でも仕事を奪い合う世界で、私たちは何をなすべきか?
★トマ・ピケティ絶賛!

デジタル革命による自動化、グローバリゼーション、スキルの高い少数の人間の生産性向上により、労働力が余る時代となった。

●私たちはどのように働けばいいのか?
●子どもの教育はどうすればいいのか?
●なぜソーシャル・キャピタルの重要性が高まっているのか?
●労働力余剰により政治はどう動くのか?
●ベーシックインカムは有望か?
●私たちは産業革命の経験をどう生かすべきなのか?
●人類の富をどのように分配すべきか?

現場取材と最新データ、テクノロジーの大転換の歴史を踏まえ、気鋭の論客がデジタルエコノミーにおける働き方、政治、社会構造を見通す意欲作。

【推薦の言葉】
「ライアン・エイヴェントは傑出した書き手だ。本書はまちがいなく大ヒットするだろう」――トマ・ピケティ

「テクノロジーが経済と生活に与える影響を語るにライアン・エイヴェントほどの適材はいない」――ティム・ハーフォード

「世界トップクラスの経済学者の多くが、労働市場やテクノロジーに関して、常にライアン・エイヴェントの記事を読み、彼と交流し、討論している」――タイラー・コーエン

「野心的で洞察に富んだ刺激的な書。読みやすさと高度な内容を両立させるという『エコノミスト』のお家芸をまさに実現しており、あらゆるテーマについて的確な問題提起を行っている」――ワシントン・ポスト

内容説明

デジタル革命による自動化、グローバリゼーション、スキルの高い少数の人間の生産性向上により、労働力が余る時代となった。私たちはどのように働けばいいのか?子どもの教育はどうすればいいのか?なぜソーシャル・キャピタルの重要性が高まっているのか?現場取材と、最新のデータ、テクノロジーの大転換の歴史を踏まえ、気鋭の論客が21世紀の働き方、政治、富の分配を見通す意欲作。

目次

第1部 デジタル革命と労働力の余剰(汎用テクノロジー;労働力の供給過剰をマネジメントする;もっと良い働き口を探して)
第2部 デジタルエコノミーの力学(希少性という利点;情報処理する有機体としての企業;21世紀のソーシャル・キャピタル)
第3部 デジタルエコノミーが道を誤るとき(1%の人々限定の場所;ハイパーグローバリゼーションと発展しない世界;長期停滞という厄災)
第4部 余剰から繁栄へ(賃上げがなぜ経済的に実現しにくいのか;労働力余剰時代の政治;人類の富)

著者等紹介

エイヴェント,ライアン[エイヴェント,ライアン] [Avent,Ryan]
2007年より『エコノミスト』で世界経済を担当。現在は同誌のシニア・エディター兼経済コラムニスト。ヴァージニア州アーリントンで暮らしている

月谷真紀[ツキタニマキ]
上智大学文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

94
標題は若干読む内容を見誤る傾向があります。デジタル化が今後の労働あるいは働き方にどのような影響を与えていくかを論評しているものです。経済分析的な本というよりも、問題提起の本でこれからどうしていくのかをよく分析していく必要があるのでは、という感を持ちました。2019/01/19

なななな

10
「示唆に富んでいる」というのは、こういう本なのでしょう。確かに格差拡大している状況で、あらたな枠組みは、どうやってできていくのか・・・・。たまには、こういう視点からも世の中見ないとですね。2018/06/13

スプリント

7
中身が大変濃い。 この手の本はリアルタイムで読んでいきたい。2020/11/09

roughfractus02

6
原題はWealth of Humans。機械の生産要素が高くなり、供給過剰の労働者の賃金が低下する現代は、経済成長を可能にする市場経済の根底が脅かされている。ウェブ上でニッチ市場を見出すギグエコノミーも消費者を大量に獲得するために価格を低く設定するゆえに労働賃金も順次低下する。さらに途上国での早すぎるハイパーグローバリゼーションも脱工業化と産業の空洞化を進める。そこで本書はソーシャル・キャピタル(社会組織の信頼、協調、ネットワーク)という富に目を向け、共有(シェア)から富の再分配を考えるべきだと主張する。2018/07/12

人生ゴルディアス

6
テクノロジーが進歩して、労働力の余剰が全世界的に発生している現状の説明が続く。プログラム教育!教育の電子化!今時電子黒板もないなんて日本終わってる!と叫ぶ人が多いが、それがいかに無意味に近いか本書は示している。MOOCがさほど効果を上げていない事実は、大学進学率を50%以上には上げることが困難で、大学授業料がゼロの国でも到底100%にはならないところに現れている。人には趣味嗜好と向き不向きがある。また重要なこととして、高学歴者が増えるほど、高学歴の仕事の奪い合いは激しくなるので、問題はあまり解決しない。2018/07/04

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