出版社内容情報
経済が発展・停滞するたびに、日本型金融システムは賛美・非難の対象となってきた。しかしそれはある側面だけを強調しすぎてきたのではないか。等身大の姿を丹念な実証分析で描く。
内容説明
本書の目的は、銀行中心型の日本型金融システムを等身大の姿で評価することにある。バブル期以降の様々な銀行行動について実証的に分析することによって、より効率的な金融システムの構築のために何が必要かを考察している。
目次
第1章 本書の構成と分析の枠組み
第2章 金融仲介理論と日本の金融システム
第3章 バブル期の銀行行動
第4章 1990年代の貸出低迷について
第5章 保有株式評価の原価法変更について
第6章 内部資金と資金制約
第7章 バブル期の銀行離れと企業のパフォーマンス
第8章 日本型金融システムの将来
著者等紹介
随清遠[ズイセイエン]
1962年中国天津市に生まれる。中国北京大学中退、筑波大学第三学群社会工学類卒業。東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。東京都立大学経済学部助手、横浜市立大学商学部講師を経て、横浜市立大学国際総合科学部教授。経済学博士(東京大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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