内容説明
金融技術の発展によって、オルタナティブ投資は高度なリスク管理を実現することが可能になりました。しかしオルタナティブ投資のもつ多様な投資リスクや透明性の欠如などの問題が投資家の不安を招いていることも事実です。本書は、ヘッジファンドとマネージド・フューチャーズを中心に、オルタナティブ投資の具体的な戦略について、その特徴、リターンの源泉、リスク要因などを解説するとともに、各戦略ごとに固有のリスクとその管理手法、入手可能なリスク・サービスなどについて解説・紹介しています。ヘッジファンドやマネージド・フューチャーズ、またはファンド・オブ・ファンズの運用者、ブローカー、カストディアン、個人投資家や機関投資家など、幅広い読者のニーズに応えた1冊です。
目次
第1章 序論
第2章 オルタナティブ投資戦略のユニバース
第3章 オルタナティブ投資戦略―ヘッジファンドとマネージド・フューチャーズ
第4章 オルタナティブ投資戦略の特性
第5章 オルタナティブ投資戦略におけるリスク
第6章 現代的な金融リスク管理の手法と原理
第7章 ファンド・オブ・ファンズにおけるアクティブなリスク管理
第8章 結論と今後の見通し
著者等紹介
イエーガー,ラース[イエーガー,ラース][Jaeger,Lars]
スイスのツークに本拠を置く欧州有数のオルタナティブ投資運用会社であるPartners Group社の役員。以前は、スイスを本拠とするオルタナティブ投資のファンド・オブ・ファンズ運用専門会社であるsaisGroup社の共同創設者であったが、同社が2001年後半にPartners Group社と合併したことにより現職に就任。現在、Partners Group社が運用するヘッジファンド・ポートフォリオについて、定量分析とリスク管理を行う責任者である。1997年にドレスデンにあるマックス・プランク物理学研究所において、理論物理学の博士号(Ph.D.)を取得。投資の世界に足を踏み入れたのは、チューリッヒのOlsen and Associates社でクオンツ研究員としての職を得たときで、同社では計量経済学や数学を駆使した金融市場関連のモデルの開発に携わった。その後、クレディ・スイス・アセット・マネジメント社に転じ、ヘッジファンドやマネージド・フューチャーズについてのリスク管理や定量分析の責任者を務めた。さまざまな一流専門誌に数多くの研究論文を発表するとともに、セミナーや勉強会における常勤講師としても幅広く活躍中
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感想・レビュー
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