出版社内容情報
日本の中小企業・創業金融の制度と実態を、民間部門、半公的部門、公的部門と段階的に明らかにし、各国比較の視点も取り入れた入門書。
内容説明
本書は経済学の観点から、中小企業金融をどのようにとらえるべきかを明らかにした入門書である。第1部では、中小企業の役割と中小企業金融の特徴について触れたうえで、なぜ中小企業の資金調達が難しいのかを、情報の経済学の視点もとり入れて明らかにする。第2部では、日本における中小企業の資金調達手段の利用状況を考察し、日本の中小企業金融の現状と課題を明らかにする。第3部では、金融の自由化や金融技術の開発で日本に先行する米国の中小企業金融システムについて、日本とどのように異なるかを比較し、終章でこれからの中小企業金融のあり方と公的金融の役割について考察する。
目次
中小企業と金融
第1部 中小企業金融とは(中小企業の役割;中小企業金融の特徴:なぜ資金調達が難しいのか)
第2部 日本の中小企業金融(中小企業金融システムの概観;銀行融資:金融環境の変化と銀行の動き;直接金融:資本市場の役割と限界 ほか)
第3部 米国の中小企業金融(米国の中小企業と金融システム;米国の直接金融:市場の発展と投資家の役割;米国の銀行融資:商業銀行の機能と融資戦略 ほか)
21世紀の中小企業と中小企業金融
著者等紹介
薮下史郎[ヤブシタシロウ]
1943年兵庫県に生まれる。1966年東京大学経済学部卒業。1968年同大学院修士課程修了。1972年イェール大学大学院修了(Ph.D.取得)。現在、早稲田大学政治経済学部教授
武士俣友生[ブシマタトモオ]
1963年新潟県に生まれる。1986年早稲田大学法学部卒業。現在、国民生活金融公庫総合研究所調査役
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