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金持ちは税率70%でもいいVSみんな10%課税がいい

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  • サイズ B6判/ページ数 174p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784492610626
  • NDC分類 345.1
  • Cコード C3033

出版社内容情報

財政赤字、貧困対策、高齢社会、失業対策。この膨大なコストを誰がどう負担するのか? 成熟国家の重要課題を4大知性が大激論。

金持ちからもっと税金をとるべきか。

この、現代社会のきわめて重要なテーマについて、
4人の知性が激論を交わします。

カナダの有名な有名な討論番組、ムンク・ディベートの
書籍化。

クルーグマンとパパンドレウは、金持ち増税に賛成。

・スーパーリッチの税負担をちょっと増やしても経済に悪影響はない。
・平等な社会のほうがいろいろな面で望ましい、

というのがその根拠です。

一方のギングリッチとラッファーは、金持ち増税に反対。

・がんばって成功した人からむしりとってそうでない人に渡すような社会でいいのか。
・増税しても、金持ちは賢い弁護士をやとって抜け道を探し出す。
・増税の前に、政府を改革して効率化するべきだ、

というのがその根拠です。

税の問題は、つきつめれば、誰からとって誰に与えるか、という問題になります。
その問題を考えるときの主要な論点を網羅した本です。

第1章 金持ちからもっと税金を取るべきか?

賛成: ポール・クルーグマン、ジョージ・パパンドレウ
反対: ニュート・ギングリッチ、アーサー・ラッファー


第2章 ギングリッチへのインタビュー
一律10%課税はどうか

第3章 クルーグマンへのインタビュー
金持ちは最高税率70%でもいける

第4章 ラッファーへのインタビュー
税制を改革して12%の一律課税に

【著者紹介】
ポール・クルーグマン
プリンストン大学教授
ノーベル経済学賞受賞経済学者。ニューヨーク・タイムズ紙の著名コラムニスト。舌鋒鋭い経済評論で有名。『さっさと不況を終わらせろ』など、著書多数。

内容説明

1時間でわかる格差社会の増税論。

目次

第1章 金持ちからもっと税金を取るべきか?―賛成:ポール・クルーグマン、ジョージ・パパンドレウ 反対:ニュート・ギングリッチ、アーサー・ラッファー(賛成58%、反対28%、未定14%;クルーグマンの論点 ほか)
第2章 ギングリッチへのインタビュー―一律10%課税はどうか(政府は金を奪っていく;リッチな人は、税を逃れる手だてを見つける ほか)
第3章 クルーグマンへのインタビュー―金持ちは最高税率70%でもいける(富裕層への税率は低すぎる;70%の最高税率でも税収は減らない ほか)
第4章 ラッファーへのインタビュー―税制を改革して12%の一律課税に(税率を上げると税収は減る;ラッファーの一律課税案 ほか)

著者等紹介

クルーグマン,ポール[クルーグマン,ポール] [Krugman,Paul]
ノーベル賞受賞経済学者。当代きっての論客の一人で、一般読者向けベストセラー書籍がある。プリンストン大学で経済学と国際関係論を教える

パパンドレウ,ジョージ[パパンドレウ,ジョージ] [Papandreou,George]
元ギリシャ首相。「ギリシャ最悪の年に最善の対処をした」功績で、フォーリン・ポリシー誌選出の「世界の頭脳トップ100」にも名を連ねた。2006年以来、世界各国の社会民主党や社会党、労働党が加盟する「社会主義インターナショナル」の議長を務める

ギングリッチ,ニュート[ギングリッチ,ニュート] [Gingrich,Newt]
元米国下院議長。共和党の大統領候補者争いにも2度出馬した。政府の効率化を重視し、1990年代後半には、ビル・クリントン大統領とわたりあって2年続けて均衡予算を通過させている。24冊の著書を持ち、現在はCNNの政治・時事番組「クロスファイア」の共同ホストを務める

ラッファー,アーサー[ラッファー,アーサー] [Laffer,Arthur]
「サプライサイド経済学の父」として有名な経済学者。ロナルド・レーガン大統領の経済顧問を務め、タイム誌から「20世紀の最も偉大な人物」の1人に選ばれている。税率と税収の関係を示したラッファー曲線の提唱者で、税率を下げれば経済活動が盛んになり、政府の税収も増えると主張する

町田敦夫[マチダアツオ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

35
2013年初出。P・クルーグマンとG・パパンドレウは、富裕層への増税が、公正性と実際性の観点に照らして不可欠と、繰り返し強力にアピール(13頁)。最高税率を上げることで得られる利益は大きいというのがクルーグマンの主張(14頁)。パパンドレウは、1920年代よりも現代の方が格差拡大で、公正、正義、信頼の社会基本原理をむしばんでいると指摘(41頁)。ラッファーは、増税は国民のためにならないという(57頁)。2016/03/10

烟々羅

19
両陣営ふたりずつ、計4人の論者が USA の税金について実際にカナダで公開討論したときの記録と、うち3人それぞれへのインタビュー記事。論者説明を読んで調べ、はじめてかの国の共和党と民主党の区別がつくようになった。税金は公平であるべきと論ずるのが共和党で、ラッファーはレーガン政権の顧問。累進課税を推すクルーグマンは学者である以前に民主党。「金はあそこにあるんだから出せよ」は日本の民主党と同じと憶えたら二度と忘れないな。 政治が立場でものをいうことと認識すると、この本の構成はどちらかに味方しているのかと →2014/05/29

jj

8
4名の論客のディベート。富裕層大金持ちの税率を高く設定するか低く設定するかといった、面白くするため極端なテーマによるプロレス的内容。中心はノーベル賞受賞者のクルーグマンとラッファー曲線のアーサーラッファーの2名。富裕層大金持ちは様々な控除等で課税対象は少なく設定されており、70%課税しても総資産・所得から勘案すると大した額ではないというクルーグマンと、富裕層大金持ちに対し増税するとタックスヘイブンを介した租税回避や税金の低い国外へ移住されてしまうので、減税すべきというラッファーとのディベート。2016/08/20

りょうみや

6
この本は4人の識者のディベートをそのまま収録したものだが、ディベートを聴いた後での聴衆のアンケートでは70%が金持ち増税派であり、私も同じ意見である。増税反対派は、増税しても金持ちはあの手この手で脱税できると言っているが、タックスヘイブンなど税金の制度をなんとか正しつつ、その上で累進的に税率も上げていくのが一番だろう。なぜ稼いだ人が稼いでいない人を支えるのかについては、今稼いでいる人もそうなるまでは国に支えられていたはずだし、稼いでいない人を稼げるようになってもらうためにも税金は必要である。2016/04/15

ZEPPELIN

6
金持ちに高い税率を課すべきというノーベル経済学賞受賞者とギリシャの元首相、それに対して税制を変えて一律課税を提唱するレーガンの経済ブレーンと元下院議長という2対2の討論。どちらの言い分も納得できるものばかりなのに、結論は異なる。非金持ちとしては前者に賛成したい気持ちが当然あるけれど、果たして可能なのか。本人とその富を海外に逃がさない策はあるのか。賛成派はあるとするが、さすがに170ページほどの分量では詳しくは語られず。この点は他の本で勉強したい。薄い本でも学ぶこと多し2015/09/25

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