内容説明
「ケース面接」を擬似体験、模擬解答例から現役コンサルタントの思考プロセスが学べる。
目次
1 フェルミ推定系問題(日本の電球の市場規模はどのくらいでしょうか?;シカゴにピアノ調律師は何人くらいいますか?;日本に温泉旅館は何軒くらいありますか?;日本全国では犬は何匹くらいいるでしょうか? ほか)
2 ビジネスケース系問題(ロンドンオリンピックで日本のメダル数を増やすにはどうすればいいでしょうか?;羽田空港の利用者数を増やすにはどうすればいいでしょうか?;おしぼり会社の社長からおしぼりの売上げを伸ばしたいと相談されました。どのようにするのがいいでしょうか?;読売新聞の売上げを増やすためにはどうすればいいでしょうか? ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kaz
32
「シカゴにピアノ調律士は何人いる?」 余りに有名なこの問題を始めとして、「そんなん知るかい」と言いたくなる問題が20問。一見硬そうなイメージだが、読んでみると非常に平易な説明で、スラスラ読めました。想像力を働かせて確実に言える事を洗い出して、抜け漏れダブりを確認し、話の辻褄が合うように理屈で詰めていく。 知ってることが重要ではなく、どう考えるかが重要なのだ。まさに「頭は使いよう」。一度読めば、チコちゃんに叱られた気分になります。「ボーっと生きてんじゃねーよ!」 大学生以上の人に頭の体操におススメです。2019/07/24
Emkay
17
実際に外資系コンサルのケース面接で出された過去問を大きくフェルミ推定系問題とビジネスケース系問題に分け、模範解答も含めて紹介する内容。地頭を鍛えるというよりも、各質問事項を地道にファクター分析し、ベースになる推計を一つ一つ積み上げていくという訓練を積む作業。一見、回答などあり得ない質問を、かみ砕いて分析して推論する過程は読んでいるだけで面白い。実際、事業や会社を立ち上げる時は実行力や人事力や調整力が問われる一方、このように考える根気は意外と見過ごされがちだ。2020/07/20
ギルダーツ
11
フェルミ検定とビジネス課題に関する、事例をベースにした本。随分昔に読んだ記憶があるが、そのときより課題解決に対する論理的思考は高まってる感じ。こういった課題には正解があるわけではないので、MECE感とロジック性と納得性があるかどうかがポイント。当たり前のことを当たり前に論理的に詰めていけるか、課題の原因を構造化できるか、など改めて認識できた。なかなか楽しかったがこれがコンサルティングの仕事となっても同じように取り組めるか……?もう少し考えたい。2023/07/17
nekozuki
11
類書の中でも特に良書だと思う。 いわゆるケース面接について、コンサル出身者である著者が発想から解答まで解説している。ビジネスケース以外の特殊ケースについても触れられているだけでなく、すべてにおいてフェルミ推定的なパラメータ分解が重要である点が重点的に説明されており、初めて、こうした問題の根底で共通してある問題意識を理解できたように思う。2020/06/03
Kokichi
7
毎日一問を解いて約一か月で終了した。結果、世の中の問題全部、解決法を導くことができるということを学べた。大切なのは考えること。他人の意見やメディアの情報を提示するのは思考停止しているということ。ちきりんさんの考えなさいということが、この本を通してやっと理解することができた。どんな問題も自分の知っている知識のみで仮説を立て、推測できる。特にフェルミ推定の利便性、フレームワークを実際に使う良い機会になった。こういった実勢型の本をやる人は少ないため、やれば必ず周りと差をつけれるであろう。どんどんやるぞ!2020/05/30