出版社内容情報
累計500万部超、故・田岡信夫の「ランチェスター戦略」シリーズをベースに、競争戦略論の新たな展開を図る。田岡信夫の遺稿も一部収録。「ランチェスター戦略学会」設立記念出版。
目次
総論(ランチェスター思考とは何か;ランチェスター戦略の意義;創造的破壊論の嵐;常識の勝利;戦いと戦略 ほか)
各論(ランチェスター法則;目標とは何か;集中とは何か;市場占拠率の目標数値モデル;シェア原則(規模と範囲の経済) ほか)
著者等紹介
福田秀人[フクダヒデト]
1949年石川県生まれ。立教大学大学院教授(21世紀社会デザイン研究科危機管理学分野)。ランチェスター戦略学会副会長、航空保安協会評議員。慶應義塾大学大学院商学研究科博士課程修了。経営コンサルタントや会社役員として、経営戦略・組織体制の改革、リスクマネジメント、企業再生支援などに従事した後現職。放送大学客員教授、慶應義塾大学、海上自衛隊幹部学校などの講師も務め、戦略論、組織論をもとに、経営レベルの危機管理の教育・指導にあたっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ハッシー
86
★★☆☆☆ ランチェスター軍事法則をマーケティングに応用した戦略書。読みづらく、すっきりと頭に入ってこない。ランチェスター戦略は、半世紀ほど前の理論であり、古さが否めないし、各論は他者の理論の受け売りで中身がない印象。先発弱者の悲劇を回避するための戦略だったり、資金力などの経営資源に劣る企業を対象とした商品戦略論であるため、応用できる範囲が狭すぎる。提唱者の本ではないからかも知れないが、軍事理論を無理やりこじつけた感じがしてならない。 2019/01/12
手押し戦車
13
先勝後戦でまずは勝って社員を育て続けて本当の勝利を掴み競争に強い体質に変える。組織で計画を事前に立て実行しても予期せぬ脅威や機会が生じた場合計画ではなく現実と向き合い躊躇せず計画を修正して行く。先に小さな地域で得意先と受注率を圧倒的に取りダントツになり次にサービスや商品もナンバーワンにして行くことで段々と地域を広げて大手に負けない戦いが出来る。大手は商品をナンバーワンにしてから大まかな地域を狙い、分散して顧客密着度が弱点になる。顧客と密着する事で強い土台を作り、大手の拡大分散の強みを中和して行く。2015/01/21
かつ
7
上司からの課題図書。なぜ推されたのか読んで理解。2013/09/29
スクワッター
3
★★★☆☆ 少ないパイを取り合う世界で、どう戦うのかの話。そもそも少ないパイを取り合わない業界で働きたいなあ2023/12/29
mocyuto
3
面白かった。 どんなに創造的なプロダクトを作っても後発にシェアを取られればその事業では勝てなくなる。 GoogleもFacebookも後発組であるし、なるほど納得の話だった。 本書でも述べられていたが、シェアの分母を決めるのは確かに難しいよなぁと感じた。 ちゃんと各個撃破になっているのかただの分散攻撃になっているのかの判断も難しいが、なかなか考えさせられる本だった。 最後の遺稿は特に面白い2018/12/18