内容説明
オタクが市場を変える。オタクが市場を創る。オタク人口170万人、オタク市場規模4100億円 野村総合研究所が「アキバ系」ではない新しいオタク像を提示。
目次
第1章 オタク概論(オタクとは何者か?オタク像の再構築の試み;「マニア」、「オタク」という言葉の変遷 ほか)
第2章 オタク行動理論(オタクの極端な消費;オタクの消費スパイラル ほか)
第3章 オタクマーケティング論(オタク登場以前のマーケティングと適用の限界;マーケティングフレーム「3C」 ほか)
第4章 オタク事業戦略論(産業ライフサイクルとオタク;「萌芽期」:消費者でもあり創作者でもあるオタク ほか)
第5章 オタク市場の概要(オタク人口と市場規模;オタク分野間の関係 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
28
オタクを色々と分類してどのようなタイプなのかを詳細に説明されていた。しかし重複する人は多いだろうな。2012/05/16
doi
11
(図書館)野村総研が2005年に書いた本。10年以上前なので古い情報だが、オタク文化に関する真面目な分析は面白い。鉄道、芸能人、アニメなどの分類がされた後に細かい分類や傾向、市場規模についても述べられています。当時の調査では、オタクは重複含め172万人らしいが、もっと増えたのではないでしょうか(ネットの普及やアニメ等の一般化が原因?)。ただし、どこからオタクと呼ぶかは定義にもよりますね。とはいえ、オタク文化が日本経済を大きく支えているのは間違いはなさそうです。面白い内容なので毎年アップデートしてほしい。2016/01/15
桜井葵
6
オタク市場について真面目にマーケティングの視点で真面目に記載されていました。市場規模で以外だったのが旅行が2位にランクインしていたことです。旅行好きな人は沢山いると思いますが旅行オタクとは聞いたことがなく新鮮な感覚でした。2018/05/23
富士さん
5
オタクを対象ではなく消費の傾向に求める岡田説の信奉者だったので、本書は安直な研究だと見下していましたが、読むと結構勉強になりました。特にオタク活動を分析する尺度として便利な収集・創造・コミュニティとその具体的発露である、イベント・聖地・伝説の指摘は、かなり使えるものだと思いました。これを使えば、いろいろな動きを体系立てて説明できるように思います。ただ、本書を見たとき、一番初めに持った疑問は最後まで解かれることはありませんでした。これ、何でオタクの研究でなければいけないんでしょうか?趣味の研究なのでは?2019/05/13
がりがり君
4
ネットスラング的に言えばある沼にどっぷり嵌りこんだ人たちの分析。だから世間一般で言われてるオタクのイメージとは乖離がある。さらっと「小さい頃親しんだカルチャーに大人になってから異常なほどの執着を見せる」と書いてあって、あぁ、そういうことなんだなって思った。2018/05/27
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