出版社内容情報
バランスト・スコアカードの提唱者による教科書である。バランスト・スコアカードを理解するための必読書である。
●知の戦略的な活用
経営資源としての情報の重要性は、すでに70年代に主張され、その流通はITの高度化と普及によって飛躍的に進展した。しかし、やがて企業は膨大な情報のフローが、かえって業務効率の低下につながるという「情報化のパラドックス」に気付くことになる。差し迫った経営課題は、情報のフローではなく、そのストックとしての知識を、いかに戦略的に活用するかである。
企業やコミュニティーの活動の本質は、知識の創造、活用、蓄積からなるダイナミックなプロセスである。しかし、この本質は、われわれの目には見えないことがある。知識は、科学の公式や製品の仕様書のように書かれたものとしての形をとるばかりではなく、言葉にはできない技能やものの見方、あるいは慣習の中にも埋め込まれているからである。
知識科学は、そのような知識の重層的な構造を解明するとともに、書かれざる知識に形を与え、組織的に共有できるモデルを作り、さらには新しい知識を創造するメカニズムの構築を目指す。それは、見えない本質に光を当て、企業やコミュニティーに未来を切り拓くための変革の視座に立つことに他ならない。
内容説明
バランスト・スコアカードの考案者二人による待望の実践書。上場企業、非上場企業、非営利組織が、重要なマネジメント・プロセスを戦略に方向づけ、戦略目標に焦点をあてることによって、大幅な業績の改善をなしとげた事例と文献をふんだんに提供している。
目次
第1部 戦略を現場の言葉に置き換える
第2部 シナジーを創造するために組織体を方向づける
第3部 戦略を全社員の日々の業務に落とし込む
第4部 戦略を継続的なプロセスにすること
第5部 エグゼクティブのリーダーシップによって変革を促す
著者等紹介
キャプラン,ロバート・S.[キャプラン,ロバートS.][Kaplan,Robert S.]
ハーバード・ビジネススクール教授。前カーネギーメロン大学産業経営大学院教授、1977年から1983年までは同大学院院長
ノートン,デビッド・P.[ノートン,デビッドP.][Norton,David P.]
バランスト・スコアカードに関する研究・普及活動を行う、バランスト・スコアカード・コラボレイティブの社長
桜井通晴[サクライミチハル]
専修大学教授。早稲田大学大学院客員教授。放送大学客員教授(90‐94年)。早稲田大学商学研究科博士課程修了。商学博士(72年)。論文「原価計算対象の変遷」で日本会計研究学会賞(78年)、著書『アメリカ管理会計基準研究』(白桃書房)で日本公認会計士協会学術賞(82年)、著書『企業環境の変化と管理会計』(同文舘)で経営科学文献賞(92年)受賞、著書『間接費の管理』(中央経済社)で日本会計学会太田賞(95年)を受賞。フルブライト上級研究員として、ハーバード大学ビジネス・スクール客員研究員(89‐90年)。ロンドン大学大学院(LSE)客員教授(97年)。公認会計士第二次試験委員(92‐95年)。公認会計士第三次試験委員(98年‐2000年)。通商産業省電気事業審議会委員。2001年から日本原価計算研究学会会長
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