出版社内容情報
斜陽の巨大企業ＧＥを甦らせたカリスマ的経営者ジャック・ウェルチ会長。彼は何をしたのか。変革はどのように遂行されたのか。膨大な内部資料で描くドキュメント。
内容説明
生産性を上げる能力と意志のない危業に存在意義はない―強烈な信念が成し遂げたＧＥ企業革命の生々しいインサイドストーリー。
目次
第１幕 変革への目覚め（ＧＥの革命；ビジネス・エンジン；ウェルチの持ち札；新しいリーダー；アイデアの力；革命の始動；聖域なき変革；現実の直視；ミラーテスト；転換点）
第２幕 ビジョンの構築（クロトンビル経営開発研究所；変革の政治力学；新しい秩序；興奮の高まり；グローバル化の推進）
第３幕 日常としての革命（ワークアウト；二一世紀の組織；頭脳、ハート、そしてガッツ；ウェルチ会長自らを語る）
日本企業変革のためのハンドブック
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
35
これは、GEの改革を外から客観的に眺めた分析です。まあ革命とまで言っていますので社内にはかなり抵抗があったような書き方をしています。抵抗をそれぞれひとつずつ歩みを進めていっている様子がわかります。やはりかなり痛みをともなう改革であったようには感じます。最後に著者が日本企業変革のためのハンドブックということでかかれていますが、参考になります。2015/03/24
手押し戦車
21
事業は創造的に創り上げ創造的に壊していく。系列やグループ内で護送船団方式の様にまとまって一つの成果を上げる事業とは異なり全てがの事業が本業になり成果を出していく。自らの事業を通し人材を人財に育てお世話になった事業を人財になった御返しに良い意味での陳腐化させる。これこそ人財となった人が師匠への恩返し。相撲の世界も師匠に土俵の上で倒すからこそ恩返し。事業で親身になる事が大事。親の身。自分を抜いてどんどん上に行く事を最大限に支援していく事が本当の事業でのチームワークであり楽しさである。2015/07/06
Kei
15
・自らの運命をコントロール(支配)すること。さもなければ、あなたの運命は他人に支配されてしまう。 ・現実をありのままに直視すること。ただし、過去にそうであったからとか、そうなってほしいというあなたの希望的観測であってはならない。 ・誰に対しても率直であること。 ・部下を管理するのではなく、リードすること。 ・必要に迫られる前に、変革を実践すること。 ・競争優位のない分野では、あえて競争しないこと。(18頁)2016/08/22
Kiyoshi Utsugi
8
1993年に米国で出版された「Control Your Destiny or Someone Else Will」の日本語訳。 オリジナルのタイトルの方がジャック・ウェルチ語録から採られていて、内容に合ってると思います。 ・変革への目覚め 1985年まで ・ビジョンの構築 1988年まで ・日常としての革命 1993年まで と３期に分けて書かれてます。 ノエル・M・ティシーは、GEのクロトンビル経営開発研究所に務めていたこともある人のようなので、内部のこともよくわかって書いてる印象を受けました。2020/01/22
うちこ
1
「ウェルチの唱える三つのグナ」みたいなのが出てくるのがおもしろかった。 身近な仕事仲間のなかで、とりわけ「仕事を深刻に扱わない人（ヴァータな人）」をすごく大切にしている。仕事を軽やかに進めていくためには、タマシックな引力にひっぱられない人が重要人物だと思うから。保身のために「深刻バイアス」をかける人は、探さなくてもたくさんいるしね。2011/07/04
